リネージュ2のスクリーンショット、その7。剣による力押しだけで、生き抜けるものではない。魔法を操る者も味方につけて戦いを優位に進めよう |
[月アス]
米国や欧州では『Grand Theft Auto3』のヒット以降、暴力や犯罪をテーマにしたゲームが多数作られており、今回のE3でも多数出展されています。ゲームの暴力性が社会的な問題になることもある現状では、こうしたゲームのヒットは正直あまりよい傾向とは思えないのですが、韓国でもあのようなゲームは人気がありますか? 日本ではほとんど人気がないのですが。
[金氏]
韓国でもあまり人気はないですね。それを楽しむ人がいません。GTA3がヒットをしていることは皆知っていますが、自分で遊ぶ、買うという雰囲気はありません。NCSoftはゲームを、暴力的な刺激のあるものではなく、“参加できるデジタルアート”であると考えています。したがって、暴力性を追求する方向には行かないということを、自分たちのポリシーとしてやっています。ゲームもポジティブなフィードバックを社会にもたらすことが必要だと思いますし、ネガティブな面を前面に出すものには、あまり興味がありません。
[月アス]
それを聞いて少し安心しました。最後に、NCSoftが目指しているのは、EAのような巨大ゲームパブリッシャーでしょうか。それとも自社でのゲーム開発を中心にした、ナムコやカプコンのような企業でしょうか。
[金氏]
NCSoftは後者に当てはまると思います。やはり自分たちの中に夢があるし、自分たちが進みたい道があるので、それを実現するには自然と“開発も自分たちで行なう”という方向に流れていくのではないでしょうか。
今回のインタビューに応じていただいた、リネージュ2の開発チームと金氏 |