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凸版印刷、繰り返し印字できるプリント用紙“リライタブルペーパー”を開発

2003年03月03日 23時29分更新

文● 編集部

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凸版印刷(株)は3日、繰り返し書き換えができる“リライタブルペーパー”を、三菱製紙(株)が製造するロイコ原反を利用して開発したと発表した。併せてサーマル印字方式を採用した対応プリンター『リライタブルプリンタ』を、三和ニューテック(株)が開発し、共同で販売することも発表した。同社では電子メールや会議資料など、一度読んだだけで廃棄される“情報記録用紙”の削減が可能になるとしている。

リライタブルペーパーと対応プリンター“リライタブルペーパー”と『リライタブルプリンタ』

“リライタブルペーパー”は、視認性が高く、熱を加えることで印字/消去が行なえる“青ロイコ印字方式”を採用した書き換え可能なプリンター用紙で、基材にはPET樹脂を採用する。書き換え可能回数は約1000回。同社は、三菱製紙が開発したロイコ原反への印刷とPET基材のカールを防止するためのデカール加工などを行なうという。

『リライタブルプリンタ』は、サーマル方式で印字/消去を行なうプリンター。インクやトナーは不要で、約5分の待機状態で省電力モードに移行する消費電力低減機能を搭載する。用紙サイズはA4まで対応しており、印字速度はインクジェットプリンターのカラー出力とほぼ同等で、消去/印字で1枚あたり約13秒、印字のみでは約10秒(A4)。

価格は、“リライタブルペーパー”の単価が200円程度、『リライタブルプリンタ』が30万円程度(導入台数により異なる)。

同社では初年度1億円、3年後に5億円の販売を目標としており、今後、印字色のバリエーションを増やすほか、紙素材のリライタブルペーパーの開発や、ICタグ/ICカードと連動したシステムの開発も進めるとしている。

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