京セラコミュニケーションシステム(株)とセイコーエプソン(株)は、Javaベースのワークフローシステム『GreenOffice Workflow』を共同で開発したことを発表した。
『GreenOffice Workflow』。プロセスフローを流れ図で定義するだけでシステムを設計できるツールなどが提供される。 |
『GreenOffice Workflow』は、企業内の承認や決裁などのワークフローを取り扱うシステムとして、京セラコミュニケーションシステムが開発・販売しているグループウェア製品“GreenOffice”シリーズと組み合わせて利用でき、EIPシステム『GreenEARTH Portal』と組み合わせることで、Webインターフェイスから操作可能なワークフローシステムを構築することができるという。ワークフローエンジンは国際的な標準規格である“WfMC”(Workflow Management Coalition)に準拠しており、企業間のワークフロー連携が可能なほか、APIを利用して、既存の給与システムや財務管理ソフトと連携するシステムを構築することもできる。
システムはJ2EEに対応しており、さまざまなプラットフォーム上で利用することが可能だという。現在のところ動作確認されているのはWindows 2000 Advanced ServerとRed Hat Linux 8.0。ほかに、アプリケーションサーバとしてWebSphere 4.0.2またはTomcat 4.0.4、データベースとしてOracle 8.1.6以上またはDB2 V7.2以上が必要になる。ワークフローシステムとして利用する場合の動作環境は以下のようなものとなる。
- ユーザー数1500~2000人程度の場合
- データベース+アプリケーションサーバのCPU……Pentium IIIクラス
- データベース+アプリケーションサーバのメモリ……512MB程度
- ユーザー数1万~1万3000人の場合
- アプリケーションサーバのCPU……Pentium IIIクラス
- アプリケーションサーバのメモリ……1GB程度
- データベースサーバのCPU……Pentium IIIクラス
- データベースサーバのメモリ……2GB程度
『GreenOffice Workflow』の開発は、実際にセイコーエプソンが使用することを前提に仕様を策定し、開発は京セラコミュニケーションシステムが行なったという。すでにセイコーエプソンではワークフローシステムとして利用しているという。
価格は1CPUあたり600万円から。