サイトケア(株)は、サーバの障害を予防することをコンセプトとしたサーバ管理ツール“Sitecare365”シリーズの上位製品『Sitecare365 ASM』を12月20日に発売すると発表した。
『Sitecare365 ASM』メイン画面。 |
『Sitecare365 ASM』は、これまで販売されてきた『Sitecare365 Standard』のサーバ管理機能に加え、ハードウェア監視ツール、データベース、バックアップツールといったアプリケーションの管理機能が追加されている。『Sitecare365 Standard』でも、HTTPサーバやFTPサーバ、メールサーバといったアプリケーションの稼働状況を監視することができたが、『Sitecare365 ASM』では、各アプリケーションごとに用意された“テンプレートモジュール”を、管理サーバ“ケアステーション”にインストールすることで、各アプリケーションの稼働状況だけでなく、ポート接続状況、Windowsアプリケーションのイベントログ取得などが可能になる。また、管理者へのアラート通知やトラブル発生時の再起動処理なども可能だ。
2002年12月の時点で“テンプレートモジュール”が提供されるアプリケーションは以下のとおり。
- ハードウェア監視ツール『Compaq Insight Manager』、『IBM Director』、『NEC ESMPro』
- データベース『Microsoft SQL Server 2000』
- バックアップツール『ARCServe 2000』、『BackUpEXEC v8.6』
- グループウェア『Microsoft Exchange Server 2000』、『Lotus Notes Server R5』
- セキュリティツール『Symantec NAV CE For WinNT/2K』、『Symantec NAV Gateways Solution』、『Symantec Enterprise Firewall』
サイトケアでは、今後さらに“テンプレートモジュール”を追加してゆくとしている。現在予定されているのは、トレンドマイクロ(株)の『ServerProtect』、『InterScan VirusWall』で、2003年春までにリリースされる予定。
製品ラインナップは、管理対象サーバ5台程度までの『Sitecare365 ASM ベーシック』、管理対象サーバ100台程度までの『Sitecare365 ASM エンタープライズ』、“サイトケア・サービスプロバイダ”向けの『Sitecare365 ASM SSP』が用意される。管理対象サーバのOSは3製品とも共通で、以下のOSになる。
- Windows 2000 Server
- Turbolinux Server 6.1/6.5
- Red Hat Linux 6.2/7.1
- MIRACLE LINUX V1.0/V2.0
- Sun Cobalt Linux 6.0
3製品の“ケアステーション”動作環境と価格は以下のとおり。
- 『Sitecare365 ASM ベーシック』
- CPU……Pentium III-700MHz以上
- HDD……20MB以上の空き容量
- メモリ……256MB以上(512MB以上推奨)
- OS……Windows 2000 Professinal/XP Professional
- データベース……Microsoft Data Engine
- 価格……9万9800円
- 『Sitecare365 ASM エンタープライズ』
- CPU……Pentium 4-1.8GHz以上
- HDD……20MB以上の空き容量
- メモリ……512MB以上(1GB以上推奨)
- OS……Windows 2000 Server
- データベース……Microsoft SQL Server
- 価格……31万9800円
- 『Sitecare365 ASM SSP』
- CPU……Pentium 4-1.8GHz
- HDD……20MB以上の空き容量
- メモリ……512MB以上(1GB以上推奨)
- OS……Windows 2000 Server
- データベース……Microsoft SQL Server
- 価格……31万9800円(別途Sitecare Service Provider契約が必要)
今後は“テンプレートモジュール”の追加や、UNIX/Linuxのシステムログ管理、NATへの対応といった機能追加が予定されており、12月20日に開設される“サイトケアTechサイト”を通じて技術情報を提供するとしている。