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組み立て要らずの水冷キット?!液冷式CPUクーラーが展示開始!

2002年11月02日 21時21分更新

文● 水野

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Blue Ice(型番:CP-100) 予価6800円

 組み立ての要らない水冷キット、ともいうべき“液冷式”CPUクーラー「Blue Ice(型番:CP-100)」の展示がCUSTOMで開始、予約受付も始まっている。水タンクや配管などは一切要らず、クーラー単体で液冷を実現するという注目の製品だ。製造元はAQUA TECHという企業のようだが、OEM専門メーカーらしく詳細な情報はない。CUSTOMでは代理店を通さず直接仕入れて販売するとしているが、プロサイドによる販売も行われる予定とのこと。



ラジエータ 液冷式
駆動させると、サイドのプラスチックパーツの中で水が流れる様子がよく見える

 サイズは60(W)×80(D)×65(H)mm、重量395g。ポンプを内蔵したヘッドとラジエータを、冷却液が通る両サイドのプラスチック製のパーツでつなぎ、ヘッドとラジエータの間に冷却ファンを設けるというスタイル。熱を伝えるのがヒートパイプか冷却液かという違いはあるが全体的な構造はTaisolのヒートパイプクーラー「SNE7HP-F1」によく似ている。詳しい成分は不明だが冷却液は単純な水ではないということで、厳密に言えば“水冷”ではなく“液冷”と呼ぶべきであろう。



2段重ねファン 磁力で駆動
ご覧の通り、下のファンモーターと水冷ヘッド(の、中のポンプ)の間には隙間が。磁力で駆動力を伝達する仕組みという

 中央部の冷却ファンは吸い込み式で6cm角10mm厚、回転数5000rpmで騒音値36dB。同型のファンが2個重なっているように見えるが、風でラジエータを冷却するのは上のファンだけで、下のファンは羽根が全て取り除かれモーターだけになっている。実はそのモーター部と、ヘッドに内蔵されたポンプに磁石が取り付けられており、モーターの回転力を磁力を介してポンプに伝え駆動、冷却液を循環させるという非常にユニークな仕組みになっている。ちなみに2個のファンの電源コードは別となっており、電源コネクタを2つ使う仕様となっている点は注意。



ユニバーサルリテンション、Xeonにも対応
よくできた取付金具
ワンタッチでOK

 Socket423/Socket478/Socket A全てに対応し、Socket423/Socket478の両方の取り付け穴に対応できるリテンションが付属するほか、CUSTOMではSocket478ではマザーボード標準のリテンションでも取り付けられたという。取り付け金具はバネが内蔵され上から押し込むだけでロックできるという便利なもの。Socket Aの場合はリテンションおよび取り付け金具を全てはずし、Socket Aの爪を利用する取り付け金具に交換することになるという。
 これまでにない製品ということで気になるのは性能だが、同店によればPentium 4-2.8GHzで問題なし、おそらく3GHzにも対応できるだろう、とのこと。発売は来週中と予定されており、予価は6800円。
 またラジエータを大型化し冷却性能を向上させたものや、冷却液に色を付けて循環している様子がよく判るようにしたものなど改良版も企画中という。



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