「FinePix S602」は、高倍率ズームレンズ搭載デジタルカメラの最新モデルで、最高600万画素に相当する補間画素数を持つ第三世代CCDハニカム搭載の高速&高機能機だ。
ツインAFとデュアルスロットを搭載
写真1 L字型のボディには多数のスイッチやダイヤルが備わっているが、配置は4900Zや6900Zに比べて洗練されており、ビューファインダ使用時でも使いやすい。 |
撮像素子は「FinePix F601」と同じ、1/1.7インチ有効310万画素のハニカム配列CCDを搭載する。同社お得意のハニカム補間により、最高603万画素相当となる2832×2128ドットの画像を記録可能だ。新型CCDハニカムの特徴である「高感度撮影」と「高速読み出し」により、ISO1600相当の高感度な撮影や、強力な連写機能を持つのもF601と同様だ。なお、CCDの4画素分を1画素として加算合計することで高感度を、1列おきに読み出すことで高速な読み出しを実現しているため、高感度撮影と高速連写時は最大でも1280×960ドット(1Mモード)の記録画素数となる。
写真2 4900Z/6900Zでは左側面にもズームレバーが備わっていたが、S602では省略されている。SHIFTを1秒以上押すと液晶表示に組み合わせのヘルプが表示される。 |
写真3 大きめのカーソルや各種スイッチ、モードダイヤルなどの操作性も良好だ。液晶モニタに表示しているのは撮影時のステータスとFinePixシリーズ伝統の3×3のメッシュ。 |
4900Zや6900Zと同様に、本体の上部/背面/左側面には多くのスイッチやダイヤルを備えており、マクロ/AF/AE/露出補正/フラッシュ/連写といった使用頻度の高い機能へのアクセスもいい。さらに、「SHIFT」とほかのボタンを同時に押すことでホワイトバランスや記録画素数、感度などの設定画面をワンタッチで呼び出せるのも使いやすい(写真2、3)。
写真4 メモリカードのデュアルスロットと単3電池×4本の電池室。液晶ファインダを使用してスマートメディアに記録する場合、アルカリ乾電池で約200枚の撮影が可能。 |