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FinePix S602

FinePix S602

2002年07月01日 05時51分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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FinePix S602

富士写真フイルム

12万5000円

「FinePix S602」は、高倍率ズームレンズ搭載デジタルカメラの最新モデルで、最高600万画素に相当する補間画素数を持つ第三世代CCDハニカム搭載の高速&高機能機だ。

ツインAFとデュアルスロットを搭載

上面
写真1 L字型のボディには多数のスイッチやダイヤルが備わっているが、配置は4900Zや6900Zに比べて洗練されており、ビューファインダ使用時でも使いやすい。
 FinePix S602は、光学6倍ズームレンズの大きな鏡胴を小柄な本体とマッチさせるために、“L字型ボディ”を採用する(写真1)。細かなデザインは異なるものの、同社の「FinePix 4900Z」や「FinePix 6900Z」を継承するフォルムだ。
 撮像素子は「FinePix F601」と同じ、1/1.7インチ有効310万画素のハニカム配列CCDを搭載する。同社お得意のハニカム補間により、最高603万画素相当となる2832×2128ドットの画像を記録可能だ。新型CCDハニカムの特徴である「高感度撮影」と「高速読み出し」により、ISO1600相当の高感度な撮影や、強力な連写機能を持つのもF601と同様だ。なお、CCDの4画素分を1画素として加算合計することで高感度を、1列おきに読み出すことで高速な読み出しを実現しているため、高感度撮影と高速連写時は最大でも1280×960ドット(1Mモード)の記録画素数となる。



側面
写真2 4900Z/6900Zでは左側面にもズームレバーが備わっていたが、S602では省略されている。SHIFTを1秒以上押すと液晶表示に組み合わせのヘルプが表示される。
 高速連写では約0.6秒間隔で最大40枚(約24秒間)の1280×960ドット画像を記録できるほか、640×480ドットで30fpsの動画撮影も可能だ。0.2秒間隔ならばフルサイズ(6Mモード:2832×2128ドット)を含むすべての記録画素数で最大5枚の連写が可能。さらに、シャッターボタンを押している間は約0.2秒間隔で連写した画像をバッファに書き込み続け、シャッターボタンを離した瞬間から逆算に最大の25枚分をメモリカードに記録できる「サイクル連写」モードも持つなど、連写機能は非常に充実している。



背面
写真3 大きめのカーソルや各種スイッチ、モードダイヤルなどの操作性も良好だ。液晶モニタに表示しているのは撮影時のステータスとFinePixシリーズ伝統の3×3のメッシュ。
 また、レンズ上部には位相差検出を行うパッシブAFセンサを搭載する。通常のCCD像面コントラスト検出と併用することでオートフォーカスを高速化し、6900Zと比べると約2倍の合焦速度となっているという。
 4900Zや6900Zと同様に、本体の上部/背面/左側面には多くのスイッチやダイヤルを備えており、マクロ/AF/AE/露出補正/フラッシュ/連写といった使用頻度の高い機能へのアクセスもいい。さらに、「SHIFT」とほかのボタンを同時に押すことでホワイトバランスや記録画素数、感度などの設定画面をワンタッチで呼び出せるのも使いやすい(写真2、3)。



底面
写真4 メモリカードのデュアルスロットと単3電池×4本の電池室。液晶ファインダを使用してスマートメディアに記録する場合、アルカリ乾電池で約200枚の撮影が可能。
 第三世代CCDハニカムの特徴である低ノイズを生かした最長15秒の長時間露光(6900ZやF601では最長3秒)が可能なほか、最短1cmまで近接できるマクロモード(6900Zでは10cm、F601では約20cm)も備える。光学6倍ズームレンズを併せ持つこと考えれば撮影範囲は非常に広い。



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