“Ariba Spend Management”は、間接材の調達から、調達動向の分析/評価、サプライヤーとの交渉や契約(ソーシング)といった企業における管理購買サイクルの仕組みを提供するもの。
Ariba Spend Managementについて説明する日本アリバCEO兼代表取締役会長の渡邊邦昭氏 |
管理購買サイクルとは、企業がインターネットを通じて間接材の調達を行なった際に、“誰が、何を、いつ、いくらで購入したか”というデータ、およびサプライヤーが受注した品物を“いつ納品したか”というデータを自動的に蓄積し、企業がこれらのデータを集計/分析することで、次回の調達に向けたプランニングを行ない、もっと良いサプライヤーや、もっと良いサービス/商品をグローバルな市場から探す、というもの。
同社は、この管理購買サイクルを、既存製品『Ariba Buyer』、および新製品『Ariba Enterprise Sourcing』で構成し、企業に提供するとしている。Ariba Buyerは、間接材の電子調達システムで、企業で購買するさまざまな間接材/カタログ/汎用品を取り扱うことが可能。
『Ariba Enterprise Sourcing』は、バイヤー企業向けのソーシングサイト構築用ソフトウェアで、バイヤー企業の購買担当者とサプライヤーの間で行なわれるソーシング業務(調達の仕様の公開、条件交渉、電子入札など)をサポートし、効率化を図るもの。企業の購買担当者は、Ariba Enterprise Sourcingを利用することで、直接材、間接材などさまざまな物品/サービスの調達先を、インターネット経由でグローバルに選定できる。
Ariba Buyerとも連携し、バイヤー企業は、Ariba Enterprise Sourcing上での電子入札で選ばれたサプライヤーに、Ariba Buyer経由で発注をかけることが可能。その後バイヤー企業はAriba Buyerでの購買履歴を評価分析すし、サプライヤーや条件の見直しなどが行なえる。
同社は、“Ariba Spend Management”の手法に基づき、Ariba BuyerおよびAriba Enterprise Sourcingを利用することで、管理購買業務の効率化とコスト削減が可能としている。なお、Ariba Enterprise Sourcing 日本語版の出荷時期は3月で、価格は未定。
昨日12日付で同社CEO兼代表取締役会長に就任した渡邊邦昭氏は、「日本アリバのミッションは、日本企業の収益性を改善し国際競争力の向上に貢献すること。本日よりAriba Spend Managementによる調達購買ソリューションを日本市場で展開する。Ariba Spend Managementソリューションのうち、購買の適正化や購買コストの削減はAriba Buyerが実現し、Ariba Enterprise Sourcingは個々の品目を安くしたりサプライヤーとのやり取りを簡素化するといった購買/支出管理を行なう」としている。