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マイクロソフト トレインシミュレータ

マイクロソフト トレインシミュレータ

2001年06月09日 18時51分更新

文● JR西日本宇野線終着駅 鉄.bin

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グラフィックスは美麗
幅広い難易度はやり応え十分

「線路の情報」「次の駅」ウィンドウ
フリー走行時以外は、「線路の情報」と「次の駅」ウィンドウを表示したままで運転しよう。これがないと制限速度や次の駅までの距離がなかなかつかめない。運転操作ノートは現在のアクティビティの概要や運行表などを表示し、このウィンドウが出ているときはプレイが一時的に中断される。
 実際にプレイしてみると、マスコン、ギア、貫通/空気ブレーキと、操作する項目が多くかなり大変だが、動かすだけなら結構簡単である。ただし、動かした後に「スピードを調節」したり列車を目的の場所に「止める」のが難しい(と言っても、“電GO!”のようなcm単位での停車位置調整は必要ない)。収録路線には勾配がキツい箇所も多く、現状スピード維持のつもりが下り坂でどんどんスピードが上がってしまい、慌てることもしばしばである。操作方法は運転席の機器(計器)をマウスでドラッグするか、キーボードのショートカットキーを使うかの2択になるのだが、キーボードを使ったほうが正確な運転がやりやすいようだ。大編成の貨物牽引は短編成の客車と比べて気を配る点が多いことや、雨や雪といった悪天候では滑りやすく難易度が上がったり、蒸気機関車では石炭をくべる機関助士も兼任できるなど、なかなか遊びがいのあるシミュレータだと言えよう。


あちゃー
スピードを出しすぎると、カーブはもちろん直線でもいとも簡単に脱線してしまう。豪華絢爛なオリエント急行もこうなってしまっては……。
 グラフィックスも美しくかつ滑らかに動いており、美麗さに関しては合格点。踏み切りに車が数珠つなぎに並んでいたり、平走する道路をきちんと車が走っていたり、山岳部では線路脇に動物の姿がちらほらと見えたり(こんなときに思わず汽笛を鳴らしてしまうのは鉄のサガ)となかなか芸も細かい。この美しさを堪能するために、ぜひ解像度は1024×768ドット以上に設定してプレイしてもらいたい(最大1280×1024ドット)。路線の風景をリアルに再現しているとはいえ、さすがにテクスチャの種類には限界があるせいか、長時間プレイしていると次第に見飽きてくるが、さすがにこれはしょうがないだろう。
 美しさとやり応えのある運行アクティビティに加え、総延長1000kmの特大ボリューム。鉄道マニアならずともこれは「買い」の1本であると断言しよう。



アムトラック「アセラ」
ここからは、車両ギャラリーをお届け。アムトラック社のビジネス特急「アセラ」。
貨物牽引機関車「Dash9」
重連で雨の工業地帯を走るBNSF社の貨物牽引機関車「Dash9」。
オリエント急行「Golsdorf 380」
雅な客車を引っ張るオリエント急行の蒸気機関車「Golsdorf 380」。
蒸気機関車「フライング スコッツマン」
初めて時速100マイルを突破したイギリスの蒸気機関車「フライング スコッツマン」。
小田急ロマンスカー「7000形 LSE」
冬の箱根を駆け下りる小田急ロマンスカー「7000形 LSE」。
肥薩線「キハ31」
ローカル線の情緒あふれる肥薩線の「キハ31」。
マイクロソフト トレインシミュレータ
開発元 Kuju(イギリス)
発売元 マイクロソフト
価格 オープンプライス(今夏発売予定)
対応OS Windows 98/Me/2000
CPU PentiumII-300MHz以上
メモリ 64MB以上(Windows 2000は96MB以上)
ビデオ 800×600ドット以上/6万色以上(Direct3D必須)
HDD 1.2GB以上+実行時400MB以上の空きが必要(2.5GB以上を推奨)
CD-ROM 4倍速以上(起動時必須)

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