オモイカネ(株)は、3日、「Omoikane GNU/Linux 1.2」シリーズとディストリビューション開発キット「Distribution Builder1.2」をリリースした。
「WorkStation OGL 1.2」のデスクトップ画面 |
「Omoikane GNU/Linux」シリーズは以下の4つがラインナップされている。
- WorkStation OGL 1.2……デスクトップ向け
- WorkStation++ OGL 1.2……デスクトップや開発用途向けに多くのパッケージを収録
- Server OGL 1.2……インターネット・イントラネットサーバ向け
- X-term OGL 1.2……簡単な設定でX端末にできるインストール不要のライブシステム
「Omoikane GNU/Linux」は、Debian GNU/Linux互換、最新のGNOMEを採用したデスクトップなどを特色とするディストリビューション。今回、1.1から改良された大きな特長としては以下の2点が挙げられる。
- USBに対応した“カーネル2.2.18”を採用
- デフォルトのブラウザに、“Mozilla 0.8.1”(最新のCSSに対応)を、速度や外見などをカスタマイズして採用 (WorkStation++にはNetscape 4.76を収録)
そのほかの特長は以下のとおり。
- メール配送システムにqmailを使用
- 標準デスクトップにGNOME 1.2を採用 (GNOME COREは1.4)
- i810/815チップセット、GeForce2などのビデオカードを自動検出
- HTTP、NFS、FTPに対応し、ノートPCへのネットワークインストールが容易
- 全自動インストールディスク生成機能 (一度行なったインストールを再現できる)
ソフトウェア構成
- カーネル 2.2.18
- glibc 2.1.3
- gcc 2.95.2
- XFree86 3.3.6
- Debian 2.2r2ベース (2001年3月までのセキュリティアップデート対応済み)
動作環境
- CPU……486DX以上(Pentium II-400MHz相当以上推奨)
- メモリ……32MB以上(64MB以上推奨)
- ハードディスク……600MB以上(WS++は1.2GB以上)
商品は、同社通信販売サイト、およびダウンロードサイトより入手できる。
価格は、サポートなしの場合、Workstation、Serverともに1000円。WorkStation++は1600円。
今回、Web直販に加え、新たにエンドユーザーサポートが開始された。 サポートを受ける場合、ユーザーは事前にユーザー登録をし、有効期限3カ月のサポートポイントを購入。 問題が解決するまでを1インシデントとし、内容に応じてポイントを消費するという形を採る。価格は4ポイントで4000円。