既報の記事「ソニー、CLIE新モデル『PEG-N700C』を発売――画面が明るい!」で、CLIE新モデルの詳細について詳しく紹介済みだが、もう1度おさらいしてみると次のようになる。
- 320×320ドットのハイレゾリューション(通常と比べて縦横とも2倍)に対応したフロントライト搭載反射型TFTカラーディスプレー
- 音声付きビデオ再生機能を搭載(CLIE従来機は音声なしのビデオ再生)
- 音楽再生機能搭載(マジックゲートメモリースティック対応)
- 通常使用で15日、音楽の再生で11時間連続駆動可能なリチウムイオンポリマー充電池を採用
- “サテンシルバー”カラーのスタイリッシュボディー、リモコン付き専用ヘッドホンが付属
- ワイヤレス対応(Bluetoothアダプター)
Palm OS初、カラー液晶機種初などと注釈が付くが、Palm OS搭載機に初めて搭載された新機能、技術がずらりと並んでいる。
CLIE新モデル『PEG-N700C』 |
明るく鮮明! 新フォントを採用
従来機『PEG-S500C』のカラー液晶画面は、明るく見やすいとは言いがたかった。半透過型TFT液晶ディスプレーは、どうしても明るいところでは見やすいものの、暗い場所では見づらい。
今回の新モデルではフロントライト搭載の反射型TFT液晶を採用し、さらに解像度を縦、横ともに従来比2倍とした。この効果がはっきりと出ている。地図ビューワー『Navin'You Pocket ver.1.0』では、建物などの文字をはっきり読み取ることができた。説明員も「この液晶だからこそ、実用になった」と説明した。
地図ビューワー『Navin'You Pocket ver.1.0』。文字もくっきり |
また、各種アプリケーションで用いられる文字フォントもハイレゾリューション用に新たに用意したという。
従来との文字フォント比較 |
PDAウォークマン?
11時間の音楽連続再生が可能なCLIE新モデルは、ウォークマンと言っても差し支えないだろう。著作権保護技術“MagicGate”を採用したマジックゲートメモリースティック(通称: 白メモステ)に対応し、付属のパソコン用ソフト『OpenMG Jukebox』で保存した音楽データを転送して再生が可能だ。
音楽を聴きながら、ほかのアプリケーションを利用することができる。対応する方式はATRAC3のみだが、同社インフォメーションテクノロジーカンパニー、プレジデントの木村敬治氏は、「MP3はユーザーも多く、検討しなければいけないと考えている」と、前向きな発言を行なった。
『Audio Player』の画面。本体左側あるいはリモコンにあるHOLDボタンを操作すると画面が消え、ボタンの誤操作も防ぐことができる。 |
本体の左側面。上からリモコン対応ヘッドホン端子、ジョグダイヤル、BACKボタン、HOLDボタン |
専用リモコン |
“ソニースタイル”でオリジナルカバーなど
ソニースタイルドットコム・ジャパン(株)が運営するECサイト“ソニースタイル”では、3月21日正午から先行予約の受け付けを開始する。
購入特典として、ソニースタイルオリジナルカバーや液晶保護シート、Webマネー800ポイント分(800円相当)が付く。さらに本体と同時にマジックゲートメモリースティックを購入すると、スペシャルエディションとしてCLIEで利用できるコンテンツがついてくる。
オリジナルカバーは、用意されたアイボリー、エンジ、レッドなどの5色で人気投票を行ない、その上位3色から好きな色を選ぶことができる。
オリジナルカバー。実際に選べるのは人気上位の3色だけとなる |
マジックゲートメモリースティック(64MB)についてくるコンテンツは、映画『メトロポリス』予告編や旅行ガイド『地球の歩き方ソーホー編』、将棋ゲームなど8つだ。
新SDKをデベロッパー向けに配布
ソニーは、CLIEに搭載の独自ギミックであるジョグタイヤルやメモリースティックに対応したアプリケーションの開発を支援するために、Webサイト“「クリエ」デベロッパーサイト”を開設している。
CLIE新モデルに、音楽やハイレゾリューション、リモコンといった新ギミックが追加されたことを受けて、新SDKが公開される。公開されるのは、『音楽SDK』『ハイレゾリューションSDK』『リモコンSDK』などだ。これらは、14日に同サイトからダウンロードできるようになる。
そのほか、第2回のクリエプログラムコンテストを4月に開催する予定という。