このページの本文へ

バンプレスト、プライズゲームサイトをオープン、『スパロボ』メーラーも登場

2001年01月29日 19時32分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)バンプレストは29日、インターネットを利用したキャラクターアミューズメント事業をスタートすると発表、エンターテインメント型ウェブサイト“BigEntertainment”を4月中旬にプレオープン、5月中旬に本格オープンする。

“BigEntertainment”のトップ画面。ここから各コンテンツにアクセスできる (C)BANPRESTO 2001

プライズゲームをネット化

BigEntertainmentは、ネットワーク上でプライズゲーム(ぬいぐるみなどの景品を獲得できるアミューズメントゲーム)を楽しめるほか、キャラクター商品販売、キャラクター関連情報配信といったサービスを提供するエンターテインメントサイト。

BigEntertainment上のアミューズメントセンター“プライズパーク”では、既存のアミューズメント施設でおなじみのプライズゲームマシンをウェブサイト上に再現し、プライズゲームを楽しめる。ゲームマシンは、アーム型(アームを操作して景品を取るタイプ、例:コンビニキャッチャーなど)、クレーン型(クレーンを操作して景品を取るタイプ、例:UFOキャッチャーなど)、リフター型(3つのスロット合計で景品を取るタイプ、上記2タイプがテクニックが必要であるのに対し、リフター型はランダムのスロットであるため操作が苦手な人でも楽しめる)といった、実際のアミューズメント施設と同じものがゲームとなって登場。また、獲得できる景品も、実際に市場に出回っているものと同じ商品となっている。

“プライズパーク”のアーム型プライズゲームマシンの画面。画面右下のうえボタンとよこボタンを使って、画面左下のアームを操作し景品を獲得する。やってみると結構難しい…… (C)BANPRESTO 2001

1回のプレイ料金はゲームや景品の種類ごとに異なるが、100円、200円、500円と、実際のアミューズメント施設と同程度。支払方法はサイバーキャッシュまたはクレジットカード決済。

ゲーム中で獲得した景品は、宅配便業者を通じてプレイヤーが指定した配送先に届けられる。1ヵ月間は景品をサイト上で保管できるため、数個まとめて配送してもらうことも可能。配送料は現在検討中とのことだが、一定個数以上まとめた場合のディスカウントを予定しており、例えば景品の数ごとに割引をし、景品が5~6個になると無料にするなどのサービスを行ないたという。

出荷にかかる日数は、関東エリアであれば受付日の翌日配送が可能。また、ラッピングサービスやギフトカードサービスも提供する。荷物追跡システムも用意するという。

このアミューズメントゲームはJavaベースで開発されているため、同社は今後iアプリやIMT-2000などにも対応させていくとしている。

なお、決済や物流を含むBigEntertainmentのシステム構築は、ECサイト“プレイステーション・ドットコム”の物流システムなどバックオフィス機能を担当している(株)ハピネットが行なっている。

戦う男のメールソフトが登場

また、BigEntertainmentは、プライズパークのほか、“スーパーロボットタワー”、“コントンタウン”、“メディアセンター”というコンテンツも用意される。

スーパーロボットタワーは、同社の人気ゲームソフト『スーパーロボット大戦』シリーズに登場するスーパーロボットをキャラクターに利用した電子メールソフト『スーパーロボットバトルメーラー』の公式サイト。

スーパーロボットバトルメーラーは、通常のメール機能のほかに、“バトルメール”機能を搭載した電子メールソフト。バトルメーラーのユーザーが、同じくバトルメーラーを利用している別のユーザーに対し、“バトルメール”を送信すると、ユーザーのロボット同士がバトルを行なうというもの。

ユーザーは、設定画面“バトルパネル”でロボットの設定を行なう。バトルパネルでは、選択したロボットの行動パターンを6ターン分設定する。例えば、ロボットがマジンガーZの場合、マジンガーZの武器(ロケットパンチやブレストファイヤー)を使った攻撃や、防御、回避といった行動パターン設定を行なう。その後、バトルメールを送信し、受信相手がバトルを受けて立つと、受信相手のPC画面上で3Dグラフィックによる戦闘シーンが表示される。

戦闘は、それぞれの行動ターン(6×2=計12ターン)が終了するか、どちらかのロボットのHP(ヒットポイント)が0(ゼロ)になった場合に終了する。どちらのロボットもHPが0でない場合は、HPの多いほうが勝ちとなる。この対戦結果は受信側はもちろん、送信者側にもメールで通知され、送信者側が対戦結果のメールを受け取ると、受信者側で表示された戦闘シーンと同じものが送信者側でも表示される仕組みとなっている。

戦う男のメールソフト『スーパーロボットバトルメーラー』の戦闘シーン画面。背景には光子力研究所やホワイトベースが登場する (C)葦プロ (C)創通エージェンシー・サンライズ (C)東映 (C)東北新社 (C)ダイナミック企画 (C)BANPRESTO 2001

バトルメールは添付メール形式のため、バトルメールを他のメールソフトで受信すると、添付ファイルとして受け取り、バトルシーンなどは表示できない。

バトルメーラーに登場するロボットは『ガンダム』『Zガンダム』『ZZガンダム』『ダンクーガ』『コン・バトラーV』『ダンバイン』『マジンガーZ』『ゲッター1』『真・ゲッター1』『ライディーン』といった歴代スーパーロボット10体およびバトルメーラーオリジナルロボット6体の合計16体。

対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0。必要動作環境はCPUがPentium-166MHz以上、メモリーが32MB以上、HDD空き容量が100MB以上。5月発売で、価格は1900円で、スーパーロボットタワーのサイトでのみ販売される。また、ユーザー同士のコミュニケーションの場として、ユーザーがバトルメール友達を募集できる掲示板を、サイト上に用意するという。

ショッピングやキャラクター情報提供コンテンツも

コントンタウンは、独立したオンライン店舗を自主運営できるショッピングモール形式の商品販売サイト。『笑う犬の冒険』やスーパーロボットキャラクターなどのグッズを販売するオフィシャルショップなど、さまざまなキャラクター商品の専門店を誘致して運営を行なうという。支払方法は、コンビニエンス決済、銀行振込、クレジットカードなど。

メディアセンターは、玩具/アミューズメント専門の情報サイト。キャラクターやアミューズメント業界紙が提供するニュース情報や、同社商品の最新情報などを提供する。メールマガジンの発行も予定しているという。

本日都内で行なわれた発表会で挨拶した同社代表取締役社長の伍賀槌太氏。「ネットワークを利用した新しい遊びのビジネスを創造したい」

同社は、今後の常時接続サービスの普及と低価格化に対応した新しいビジネスモデルを創造するべく、今回のネットワークアミューズメント事業をスタートすると説明。プライズゲームのネット化により、アミューズメント施設の集客数アップ、サイトでのマーケティングによる営業支援も行なうとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン