VIAのSocket370用CPU「Cyrix III」のラインナップに、新しく667MHzと650MHzの2つが加わった。667MHz版はFSB設定クロック133MHz×5で、650MHzはFSB設定クロック100MHz×6.5で動作する。価格は高速電脳でそれぞれ8800円と7800円。VIAは500~667MHzのCyrix IIIを発表しているので、11月25日に登場した600MHz版とあわせて、全ラインナップが出そろったことになる。
ただし、11月25日にCyrix III-600MHzが登場した時とは状況が異なり、プライス的なバリューは今ひとつ。Cyrix III-600MHzは同クロックのCeleronに対し1500~2000円以上のお買い得感があったものの、Cyrix III-667MHzとCeleron-667MHzの価格差は数100円と、性能差の分安価になっているとは言いがたい。650MHz版はCeleron-667MHzに対してなんとか1000円以上安くなっているが、この1000円がユーザーをCyrix IIIに走らせるとは思えないのが現状だ。
マニア限定品とも言える今回の2製品だが、だからこそサイリッカーな人たちはここで愛を見せておくべきかもしれない。なお、そんなサイリッカーには釈迦に説法だろうけれども、VIAのウェブサイトにはCyrix IIIの動作確認済みマザーボード一覧が掲載されているので、購入を見当している人は一度確認されたい。
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