(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、“ニューテクノロジーと著作権~デジタル環境における集中管理団体の役割”をテーマに、著作権100年・JASRAC創立60周年記念事業国際シンポジウムを開催した。後援は文化庁。JASRACは、'39年仲介業務法の制定に伴い非営利の法人として設立*され、今年は60年目の年にあたる。
*当時の団体名は、“社団法人大日本音楽著作権協会”
本日の記念シンポジウムでは、SACEM(Societe des Auteurs, Compositeurs et
Editeurs de Musique:フランスの演奏権に関する著作権保護団体)理事長、ジャン・ルー・トゥルニエ(Jean-Loup
Tournier)氏による基調講演などが行なわれた。
SACEM理事長のジャン・ルー・トゥルニエ氏 |
トゥルニエ氏は講演の中で、インターネットは数ある媒体の1つであり、著作権の法制度の基盤を根本からゆるがすものではないと指摘。また、著作権の集中管理と個別管理はそれぞれ抵触するものでないとした上で、ネット時代の集中管理の必要性を訴えた。