日本電気(株)は、OSにWindows CE2.0を搭載した『モバイルギアII』の新機種『MC-R510』を発表、11月12日に発売する。CPUに64bitRISCプロセッサー『VR4121』(131MHz)、32MBのROM、16MB(最大32MB)のRAM、バックライト付きの8.1型STNカラー液晶(640×240ドット、256色表示)を搭載している。価格は11万円。
同社の片岡洋一支配人は、「新製品は、従来機種よりも、さらに薄く、軽くしました。また、通信に商品のポイントをおいて、モバイル通信用端末としての機能を強化した」と新製品のポイントを説明。本体のサイズは、幅245×奥行き131×高さ28.8mm、重さは約770gで、従来機種よりも2.6mm薄く、また、約80g軽くなった。
新機種(左)は、2.6mm薄くなった |
液晶のバックライトの輝度を、従来機種の2段階しか調節できなかったのが、8段階まで調節できるようになった。専用のリチウムイオンバッテリーパックを使用して最大10時間の連続使用が可能となった。また、オプションで単三アルカリ乾電池4本を装着する『レスキュー乾電池用パック』(価格5000円)を用意、充電のできない外出先や充電を忘れた際にも対応できるようになった。
新たに56Kbps(V.90対応)モデムと、デジタル携帯電話接続インターフェースが搭載された。また、31KBを超えるインターネットメールの受信が可能となったほか、電子メールに添付された『Word』、『Excel』、『一太郎』のファイルの内容をテキスト文書で参照する機能が新たに加えられた。
片岡洋一支配人 |
また、同社では、Windows CE Proを搭載した機種の商品化に関し、「現在検討中ではあるが、発売時期などは未定である」ことを表明した。また、DOS版の『モバイルギア』についても、より低価格の機種を次期モデルとして投入することを明らかにしている。
MobileGearII |
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型番 |
MC-R510 |
CPU |
VR4121 |
メモリー |
16MB(最大32MB) |
液晶 |
バックライト付きの8.1型STNカラー液晶 (640×240ドット、256色表示) |
モデム |
データ:最大56Kbps(V.90対応) /FAX:最大14.4Kbps |
周辺機器との インターフェース |
デジタル携帯電話接続インタフェース1基、シリアルコネクター1基、モジュラージャック1基、外部ディスプレー接続コネクター1基、イヤホンマイクジャック1基、赤外線通信ポート(IrDA1.0準拠) |
カードスロット |
PCカードスロット(TypeII)1基、コンパクトフラッシュカードスロット(TypeII)1基 |
使用電源 |
専用充電池(リチウムイオンバッテリーパック)、または乾電池用パック(オプション) |
バッテリー 駆動時間 |
専用充電池(非通信時:約10時間、連続通信時:約4.5時間)、乾電池用パック(オプション、非通信時:約5時間、連続通信時:約2時間) |
OS |
Windows CE2.0日本語版 |
プレインストール ソフト |
『Microsoft Pocket Word』、『Microsoft Pocket Excel』、『Microsoft Pocket PowerPoint』、『Microsoft Pocket Outlook』、『Microsoft Pocket Explorer』、『MGメール』、『MGエディタ』、『MGメモリダイヤル編集ツール』、『DTNIC(デイリーコンサイス英和・和英・国語辞典)』、『トラベルナビゲーター』、『Windows CE サービス』など |
サイズ |
幅245×奥行き131×高さ28.8mm |
重さ |
約770g(専用充電池含む) |
価格 |
11万円 |