リコー(株)は、デジタルカメラ『DC-4U』を、、11月10日に発売すると発表した。同社の『DC-4T』の後継にあたる機種で、光学3倍ズームレンズの搭載や動作速度の全体的な向上など、細かな部分でのチューンアップを図っている。
『DC-4U』 |
今回最も大きな変更点は、レンズに従来の光学2倍ズームレンズに変わって、『DC-4T』の上異機種である『DC-4』と同じ、光学3倍ズームが搭載されたこと。2倍のデジタルズームと合わせて、最大6倍のズーム機能を使用することが可能になった。外見上は、従来のメタリックブラックが若干青みがかったメタリックカラーに変更された以外に目立った違いがない。
基本性能に関しては、原色CCDの画素数は132万画素、本体背面のディスプレーは1.8インチのTFT液晶ディスプレーなど、カタログ・スペックの上では、ほぼ従来通り。ただし、従来機で問題として指摘されていた、電池の持ちの悪さや起動時間の遅さといった問題が改善されており、電池に関しては単3アルカリ乾電池4本を使用して連続撮影した場合約60分、連続再生した場合約90分の使用が可能。また、起動時間に関しても、発表前の試作機で実際に計測した値で4~5秒と従来機の半分程度の時間で起動できる。
また、従来機種には、CCDの実質的な感度がASA47~8程度と低く、光量が十分ない被写体の撮影時に、シャッター速度が遅くなり、手ぶれしやすいという問題があったが、その問題についても、今回、CCDの感度をASA60~70程度に上げることで対応している。また、16MBのスマートメディアへの対応(同梱品は従来通り2MB)やセピアモードの追加、30秒から3時間までの範囲の一定間隔で自動撮影する“インターバルモード”など、細かな機能の追加がなされている。
『DC-4U』の価格は8万4800円。製品には、従来別売りだったパソコンとの接続ケーブル、ユーティリティーソフトの『DU-4』が付属する。対応OSはWindows
95/98、漢字Talk 7.5以上。
・主な仕様
撮像素子 |
132万画素原色CCD |
解像度 |
1280×960ドット、640×480ドット |
記憶フォーマット |
JPEG(Exif)/非圧縮 |
記録媒体 |
標準2MBスマートメディア |
焦点距離 |
15.6~16.8mm(35mm換算35~105mm) |
絞り |
F2.8~4.7 |
撮影枚数 |
3枚(1280×960ドット、ファイン)、35枚(640×480ドット、エコノミー) |
焦点方式 |
光学 |
ホワイトバランス |
オート、屋外、蛍光燈、白熱灯、白黒、セピア |
液晶モニター |
1.8インチTFT液晶ディスプレー |
電源 |
単3電池×4 |
サイズ |
285g(バッテリー含まず) |
定価 |
8万4800円 |