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マイクロソフト、'99年度版Encartaシリーズ3製品を発売

1998年10月14日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 マイクロソフト(株)は、'99年度版Encartaシリーズを11月6日に発売する。

 発売するのは、'99年度版マルチメディア百科事典『Microsoft Encarta 百科事典 99』日本語版、'99年度版デジタル地球儀『Microsoft Encarta 百科地球儀 99』日本語版、両製品を1パッケージにした『Microsoft Encarta 総合大百科 99』日本語版の3製品。

Microsoft Encarta 総合大百科 99 日本語版Microsoft Encarta 総合大百科 99 日本語版



 Microsoft Encarta 百科事典 99は、'97年11月14日発売の『Microsoft Encarta 98 マルチメディア百科事典』の改訂版。総項目数は約2万9000項目と前バージョンに比べ35パーセント増やし、既存項目を10パーセント以上改訂したという。写真やビデオなどのマルチメディア部分も30パーセント以上増え、約1万6000点収録している。

Microsoft Encarta 百科事典 99 日本語版Microsoft Encarta 百科事典 99 日本語版



 名著の抜粋や読書案内を収録した“サイドデスク”機能を新たに追加。日本国憲法全文や、宮沢賢治の著名な詩の一部などを掲載している。読書案内の“ブックリスト”では、現在日本で刊行されている書籍が計1万5000冊紹介されている。

、世界の遺跡や都市を仮想体験できる“バーチャル ツアー”機能を搭載。複数のパノラマビューなどを組み合わせ、パリのコンコルド広場やモンマルトルの丘、エジプトのマディーナト・ハーブー遺跡、スペースシャトルの中など、計12ツアーを体験可能。

 毎月無料で情報を更新する“イヤーブック”と、解説本文から関連Webサイトにリンクする“Webリンク”の、2種類のインターネット接続機能も内容が強化された。イヤーブックは、前バージョンがジャーナル的傾向が強かったのに対し、今回は1項目の内容を充実させ、百科事典としての内容に促したものとなっているという。Webリンクはリンク数が6000強となり、日本のサイトが前バージョンより増えている。

 Microsoft Encarta 百科地球儀 99は、'97年6月6日発売の『Microsoft Encarta World Atlas』のリニューアル版。PC画面上で地球をマウスで自由に回転でき、任意の拡大率で表示可能。収録する地名は前バージョンの100万から120万に増え、国際情勢の変化に対応した最新の国名、地名に刷新した。192カ国の“国別情報一覧”、“統計データ”を確認できるという。また“写真とサウンド”で、代表的な風景写真や音楽などを参照可能。各国の地図や情報はそれぞれリンクしている。白地図のカスタマイズ表示といった地図設定も可能。主要なクレーター、海などを確認できる月面図も収録している。

Microsoft Encarta 百科地球儀 99 日本語版Microsoft Encarta 百科地球儀 99 日本語版



 地図のほか、“地球ツアー”、“世界の地理テーマ”といった読み物も新たに収録。50以上の地理関連の解説文、290項目以上の統計データなどが用意されている。そのほか、3D地形上を飛行して楽しめる“3D バーチャルフライト”機能を搭載する。

 推定小売価格は、Microsoft Encarta 百科事典 99が通常パッケージ1万5800円、アップグレードパッケージ1万2200円。Microsoft Encarta 百科地球儀 99が通常パッケージ1万5800円。Microsoft Encarta 総合大百科 99が通常パッケージ2万1800円、アップグレードパッケージ1万7000円。

 また、Microsoft Encarta 総合大百科 99のDVD-ROM版である『Microsoft Encarta 総合大百科 99 DVD-ROM』日本語版を12月4日に発売する。推定小売価格は2万1800円。動画はMPEG-1形式。

Microsoft Encarta 総合大百科 99 DVD-ROM 日本語版Microsoft Encarta 総合大百科 99 DVD-ROM 日本語版



 発表会場にて、コンシューマ製品部課長江河毅氏は「Encartaは、百科事典ブランドから、ラーニング&エデュケーションのブランドとして戦略変換した。Encarta 99の主軸は総合大百科。1年間満足して使っていただける製品を提供したい」と説明。Encartaシリーズは毎年すべてのデータを刷新して発売されているが、今後の予定について同氏は「総合大百科 99は単なるパッケージだが、次期バージョンのEncarta 2000以降は位置づけが大きく変わる。何らかの語学辞書などを大百科に統合する予定。来年は統合された1つの巨大な本を提供したい」と語っている。

コンシューマ製品部課長江河毅氏コンシューマ製品部課長江河毅氏



<必要システム>

●Microsoft Encarta 百科事典 99

対応OS:Windows 95/98/NT4.0
CPU:i486DX2-66MHz以上(Pentium-90MHz以上推奨)
メモリー:Windows 95の場合16MB(24MB以上推奨)、Windows 98/NT4.0の場合24MB(32MB以上推奨)
HDD空き容量:36MB以上

●Microsoft Encarta 百科地球儀 99

対応OS:Windows 95/98/NT4.0
CPU:Pentium-60MHz以上(Pentium-90MHz以上推奨)
メモリー:Windows 95の場合16MB(32MB以上推奨)、Windows 98/NT4.0の場合32MB(48MB以上推奨)
HDD空き容量:150MB以上

●Microsoft Encarta 総合大百科 99

対応OS:Windows 95/98/NT4.0
CPU:Pentium-60MHz以上(Pentium-90MHz以上推奨)
メモリー:Windows 95の場合16MB(32MB以上推奨)、Windows 98/NT4.0の場合32MB(48MB以上推奨)
HDD空き容量:36MB以上(百科事典)および150MB以上(百科地球儀)

●Microsoft Encarta 総合大百科 99 DVD-ROM

対応OS:Windows 95/98/NT4.0
CPU:Pentium-60MHz以上(Pentium-90MHz以上推奨)
メモリー:Windows 95の場合16MB以上(32MB以上推奨)、Windows 98/NT4.0の場合32MB以上(48MB以上推奨)
HDD空き容量:36MB以上(百科事典)および150MB以上(百科地球儀)

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