コンパックコンピュータ(株)は、企業向けノートPC『ARMADAシリーズ』の3機種6モデルを本日発売した。エントリー向けの『ARMADA
1700 Value』3モデル、モバイル向け『ARMADA 3500 Slim』2モデル、ハイエンドモバイル『ARMADA
6500 Ultra』1モデルの、計3機種6モデル。10月下旬より、順次出荷を開始する。
10月以降、各シリーズにUltra、Slim、Valueなどのニックネームを採用している。覚えやすい名称を取り入れることで、販売数の拡大を目指すという。
今回の新モデルでは、企業でのモバイル用途向けに、薄型のノートPCをラインアップしている。また『ARMADA
6500 Ultra』は、1日に合併した日本 ディジタル イクイップメント(株)(日本DEC)のノートPC『DIGITAL
HiNote Ultra 2000』の後継機種で、『ARMADA 6500 Ultra』として製品ラインアップを統合した。
『ARMADA 3500 Slim』では,筐体のトップパネルにマグネシウム合金を使用している。米コンパックコンピュータ社はマグネシウム合金を使用したノートPCとしては、米で8月に『Armada
7400』を発表している。これについて「『Armada 7400』はハイエンドマシンであり、日本ではハイエンドの製品は7800、6500と十分なラインアップがすでにある。製品が競合してしまうので国内で『Armada
7400』を販売する予定はない」(大久保健一同社ポータブル製品部アシスタントマネージャー)とコメントしている。
ハイエンドモデル『ARMADA 6500 Ultra』
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『ARMADA 6500 Ultra』 |
『ARMADA 6500 Ultra』は、A4ファイルサイズで、ハイエンドのモバイルノートPCとして、10/100BASE-TXのEthernetポートのほか、56Kモデム(K56flex、V.90両対応)を内蔵する。最大24倍速のCD-ROMドライブを標準で搭載。14.1インチのTFTカラー液晶を搭載し、最大1024×768ドット、1677万色表示可能。CPUは、モバイルPentium
II-300MHz、HDDは6.4GB、メモリーは64MB。価格は69万8000円。FDD、スーパーディスクドライブ、セカンドHDDなどのうち1台を搭載できるマルチベイ1基を持つドッキングステーション、『ARMADA
6500 Ultra用モバイル拡張ユニット』が使用できる。また、USB、Ethernetポートなどを搭載した6500専用ドッキングステーション『コンビニエンスベース』も使用できる。
表1 |
機種名 |
ARMADA 6500
Ultra モデル1 Win95 |
CPU |
Pentuim
II-300MHz |
HDD |
6.4GB |
メモリー |
64MB(最大320MB) |
液晶ディスプレー |
14.1インチTFT液晶 |
ビデオチップ |
カナダATIテクノロジーズ社製『3D
RAGE LT PRO』(AGP)4MBVRAM |
表示 |
最大1024×768ドット、1677万色表示 |
PCカードスロット |
TypeII×2 |
サイズ |
幅305×奥行き247×高さ35mm |
重量 |
約2.7kg |
バッテリー駆動時間 |
約3~4時間 |
OS |
Windows 95 |
価格 |
69万8000円 |
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モバイル向け『ARMADA 3500 Slim』
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『ARMADA 3500 Slim』 |
『ARMADA 3500 Slim』は、『ARMADA 3500 Slim モデル1 Win95』、『ARMADA 3500
Slim モデル2 Win95』の2モデル。『モデル1』は12.1インチのTFTカラー液晶を搭載し、最大800×600ドット、1677万色表示可能。CPUは、モバイルPentium
II-266MHz、HDDは4.1GB、メモリーは32MB。価格は39万8000円。『モデル2』は13.3インチのTFTカラー液晶を搭載し、最大1024×768ドット、6万色表示可能。CPUは、モバイルPentium
II-300MHz、HDDは6.4GB、メモリーは64MB。価格は56万8000円。
これも、モバイル用途を想定した機種で、筐体のトップパネルにマグネシウム合金を採用し重量2.0kg、厚さ33mmとなっている。ドッキングステーション『ARMADA
3500 Slimシリーズ用モバイル拡張ユニット』は、高さ18.5mm、重量1.5kgで、最大24倍速のCD-ROMドライブと、マルチベイ1基を持つ。従来の『ARMADA
1500』、『ARMADA 1700』用のドッキングステーション『コンビニエンスベース』も使用可能(接続には『ARMADA
3500 Slimシリーズ用モバイル拡張ユニット』が必要)。
表2 |
機種名 |
ARMADA 3500
Slim モデル1 Win95 |
ARMADA 3500
Slim モデル2 Win95 |
CPU |
Pentuim II-266MHz |
Pentuim II-300MHz |
HDD |
4.1GB |
6.4GB |
メモリー |
32MB(最大160MB) |
64MB(最大192MB) |
液晶ディスプレー |
12.1インチTFT液晶 |
13.3インチTFT液晶 |
ビデオチップ |
米Chips and
Technologies社製『69000』(PCI)2MBVRAM |
← |
表示 |
最大800×600ドット、1677万色表示 |
最大1024×768ドット、6万色表示 |
PCカードスロット |
TypeII×2 |
← |
サイズ |
幅300×奥行き236×高さ33mm |
← |
重量 |
約2.0kg |
約2.1kg |
バッテリー駆動時間 |
約2時間 |
← |
OS |
Windows 95 |
← |
価格 |
39万8000円 |
56万8000円 |
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エントリーモデル『ARMADA 1700 Value』
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『ARMADA 1700 Value』 |
『ARMADA 1700 Value』は、『ARMADA 1700 Value モデル1 Win95/98』、『ARMADA
1700 Value モデル2 Win95/98』、『ARMADA 1700 Value モデル3 Win95/98』の3モデル。新たに加わったのは『モデル3』で、『モデル1』、『モデル2』は、7月に発表した製品にWin95/98の両OSを、最初の起動時に選択してインストールできるモデル。『モデル3』は、14.1インチのTFTカラー液晶を採用(最大1024×768ドット、6万色表示)。CPUはモバイルPentium
II-300MHz、HDDは5GB、メモリーは32MB。最大24倍速のCD-ROMドライブを搭載するほか、マルチベイ1基を持つ。CD-ROMドライブを搭載する“オプティカルディスクベイ”にはCD-ROMドライブの替わりにDVD-ROMドライブを搭載することも可能。
表3 |
機種名 |
ARMADA 1700
Value モデル1 Win95/98 |
ARMADA 1700
Value モデル2 Win95/98 |
ARMADA 1700
Value モデル3 Win95/98 |
CPU |
Pentuim
II-233MHz |
Pentuim
II-266MHz |
Pentuim
II-300MHz |
HDD |
4.0GB |
← |
5.0GB |
メモリー |
32MB(最大160MB) |
← |
← |
液晶ディスプレー |
12.1インチTFT液晶 |
13.3インチTFT液晶 |
14.1インチTFT液晶 |
ビデオチップ |
米Chips and
Technologies社製『65555』(PCI)2MBVRAM |
← |
← |
表示 |
最大800×600ドット、1677万色表示 |
最大1024×768ドット、6万色表示 |
← |
PCカードスロット |
TypeII×2 |
← |
← |
サイズ |
幅318×奥行き245×高さ58mm |
← |
← |
重量 |
約3.6kg |
← |
約3.8kg |
バッテリー駆動時間 |
約2.5時間 |
← |
← |
OS |
Windows 95/98 |
← |
← |
価格 |
34万8000円 |
39万8000円 |
54万8000円 |
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同社の岡隆史(おかたかふみ)製品統括本部パーソナルコンピュータ製品本部長は、今回のARMADAシリーズの発売について「6500、3500は日本DEC、コンパック両方の開発チームによる初の成果。今後日本市場向けにポータブル製品を強化していく」とコメントした。
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岡隆史(おかたかふみ)製品統括本部パーソナルコンピュータ製品本部長 |