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テンアートニ、デジタルデザイン、アクアリウムコンピューターの3社がLinux事業で提携強化、超小型Linuxサーバーを発売

2000年07月24日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)テンアートニ、(株)デジタルデザイン、(株)アクアリウムコンピューターの3社は7月24日、Linuxビジネスの拡大に向けて提携を強化すると発表した。

テンアートニは、提携強化の第1弾として、アプライアンスサーバー『Xuni-L S Lite』(テンユニ-エル エス ライト)を本日より販売開始する。

『Xuni-L S Lite』は、アクアリウムコンピューター製の超小型Linuxサーバー『white neon』をベースにした製品。本体サイズが幅92×奥行き185×高さ218mmと小型で、CPUに米ナショナルセミコンダクター社のx86互換の統合プロセッサーであるGXM-233MHzを採用している。メモリーは128MB(SDRAM)で、white neonの64MBにさらに64MBを増設している。6.1GBのHDD(IDE対応)を搭載し、10/100BASE-T対応のLANインターフェース×2(white neonは1基)を装備する。

超小型Linuxサーバー『Xuni-L S Lite』。本体デザインはアクアリウムコンピューター製の『white neon』と同じ
超小型Linuxサーバー『Xuni-L S Lite』。本体デザインはアクアリウムコンピューター製の『white neon』と同じ



Linux OSのディストリビューションはRed Hat Linux。トレンドマイクロ(株)のウイルス対策ソフト『InterScan VirusWall Linux版』(30ユーザー対応版)をプレインストールしているのが特徴。価格は48万円で、販売およびサポートはテンアートニが行なう。

また同社は、今回の提携により、デジタルデザインの独自の圧縮転送技術を用いた高速ミドルウェア『FastConnector』(ファストコネクタ)、『FCReplicator』(エフシーリプリケーター)も近日中に販売開始するという。

本日テンアートニ本社で行なわれた記者発表会で、同社代表取締役社長の角田好志氏は、「アクアリウムコンピューターと一緒にアプライアンスサーバーを提供する。今後力を入れていきたいのは、アプライアンスとしての商品提供だ。われわれは一体となって日本でLinuxマーケットを大きく立ち上げていきたい」と語った。

また、デジタルデザインの代表取締役社長である寺井和彦氏は「今回の提携の目的は、オープンソースを活用したソリューションビジネスの拡大と、当社独自圧縮転送技術の販売強化だ」と説明した。また、ディストリビューターであるレッドハット(株)の代表取締役社長である平野正信氏は、「日本法人設立後、個人向けビジネスは拡大していったが、企業向けビジネスをどう広げていくかが当社の課題だった。このような製品を提供できるのは進歩だ」とコメントした。

右から、テンアートニ代表取締役社長の角田好志氏、デジタルデザイン代表取締役社長の寺井和彦氏、アクアリウムコンピューター代表取締役社長の宮原徹氏、レッドハット代表取締役社長の平野正信氏
右から、テンアートニ代表取締役社長の角田好志氏、デジタルデザイン代表取締役社長の寺井和彦氏、アクアリウムコンピューター代表取締役社長の宮原徹氏、レッドハット代表取締役社長の平野正信氏

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