【RealConference2000 Report Vol.3】米RealNetworks、インターフェースを大幅に変えた『RealJukebox』を発表(レビュー編)
2000年05月26日 00時00分更新
サンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerで開催中のRealConference2000に先立ち、米RealNetworks社は最新版の『RealPlayer』、『RealJukebox』、『RealDownload』、3つのソフトを統合した『Real
Entertainment Center』を発表した。本稿では、発表されたソフトウェアの中から『RealJukebox』について紹介する。
それぞれ無償版のBasicと有償版のPlusが用意されている。価格は有償版のPlusがいずれも29.99ドル。個別に買う場合を考えると3つがセットになっている『Real
Entertainment Center Plus』が49.99ドルでお得だ。
大幅に機能がアップした『RealJukebox』
ノンパッケージミュージックを楽しめるソフトウェア『RealJukebox』は、昨年のRealConferenceで発表されてから1年経ち、大幅に機能がアップした。今回出荷されたソフトウェアは、同社の新しいメディア配信システムであるRealSystem8に対応したラインナップとなっている(以下スクリーンショットは有償版のPlus版を使用)。
RealJukebox Plus(有償版、上)の起動画面と、 RealJukebox 2 Plus(有償版、下)の起動画面 |
『RealJukebox 2』の主な特徴としては、
・レコード、カセットテープからの録音機能
・最高で12倍速のCDエンコーディング
・Microsoft社のミュージックフォーマットWindows Media Audioの再生やエンコーディングをサポート(別途アップデートで『Microsoft
WMA Music Format』プラグインを追加する必要がある)
WMAのエンコーディングもサポートした |
・サウンドの臨場感をアップさせるQsound社の『iQfx Basic』の搭載(別途アップデートで『iQfx
2 Basic』プラグインを追加する必要がある)
・2500以上のラジオ局が選択できる『Real.com Radio Tuner』
・サウンドにあわせて画像が変化する『Visualizations』
・15種類以上のポータブルプレイヤーへの対応
ポータブルプレイヤーのサポート |
・CDの詳細情報が表示される『Real.com Artist Guide』
・全体の模様を変更する6種類の『Theme』
メニューなどの模様を変更できる |
Rio500のフォルダー管理も対応 |
HTML(3.0に準拠)を埋め込める“Skinモード”
RealJukebox2を起動してまず驚くのが、インターフェースの大幅な変更。いつもWebのブラウジングに使っているブラウザーそのもの。同製品のプロダクトマネージャーによると「ユーザーが慣れているインターフェースにした」とのこと。インターフェースと同じような役割を果たす“Skinモード”もHTML(3.0に準拠)を埋め込むことができるようになったので、よりインタラクティブでクールなSkinが登場してくるだろう。
HTMLの表示も可能になった“Skinモード” |
上部にあるコントロールボタンは、従来のCDプレイヤーのような形となっているので、RealJukeboxで管理しているクリップの再生、音楽CDを再生する際の使い勝手は変らない。
便利な機能としては、再生しているクリップのアーティスト詳細情報をチェックできる『Real.com
Artist Guide』。チェックするとReal.com Guideにストックされている情報をインターネットからゲットすることができる。関連情報はUBL、SonicNet、
Lunch.comなどのWebサイトから引き出すことができるのでファンにはたまらない機能だろう。
CDのエンコーディング機能に加えて、ライン・インでカセットテープやLPからRealJukeboxへ入力して録音することができるので、アナログデータをエンコーディングして管理することも可能。ノンパッケージミュージックを楽しむユーザーにとって、魅力的な機能が多く搭載されたアップデートとなった。