ソニーグループは28日、'99年度(1999年4月~2000年3月)の連結決算を発表した。売上高は6兆6866億円で、前年度の6兆8041億円に対し1.7%の減収となった。一方、営業利益は2406億円で前年度比30.9%の減益、純利益は1218億円で前年度比31.9%の減益となった。
主力であるエレクトロニクス分野の売上高は、前年度1.1%増加の4兆7196億円で、営業利益は前年度9.5%減少の1186億円となった。円換算を行なわずに現地通貨でこれをみた場合、売上高で約13%、営業利益で約230%の増加があったという。牽引役となったのは、情報通信や電子デバイス関連事業で、半導体、コンピューター用周辺機器、光デバイス、パソコンなどが損益面で改善したという。
一方、ゲーム分野の売上高は、前年度16.5%減収の6547億円で、営業利益は43.3%減益の773億円となった。現地通貨でみた場合でも、売上高で約6%、営業利益で約5%減少している。同社は減益の理由として今年3月に発売した『PlayStation
2』の立ち上げのための経費を挙げている。
2000年度の業績見通しについて、1ドルが105円前後、1ユーロが103円前後の為替レートを前提とした場合、売上高は前年度5%増の7兆円、純利益は'99年度並の1200億円とした。