このページの本文へ

シャープ、日本語ワープロ/ホームページ作成ソフト『日本語ワープロソフト Power 書院 Ver.3.0 プラス ページデザイナー』を発表

1999年10月22日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

シャープ(株)は、『日本語ワープロソフト Power 書院 Ver.3.0 プラス ページデザイナー』(CE-S41SY)を発表した。これは、既に発売している『Power書院 Ver.3.0』と、ホームページ作成ソフト『ページデザイナー』の2つのソフトを、1つのパッケージに収めたもの。この2ソフトの機能はそれぞれ独立しており、データ連携に関する機能は持っていない。対応OSはWindows 95/98。11月22日発売で、価格は1万4800円。


『日本語ワープロソフト Power 書院 Ver.3.0 プラス ページデザイナー』のパッケージ

『Power書院 Ver.3.0』は、日本語ワープロソフト。日本語ワープロ専用機『書院』で採用しているAIかな漢字変換を“書院IME”として搭載し、約176万語のAIかな漢字変換辞書や短縮変換機能を搭載する。また、RTFの文書形式に対応しており、Wordや一太郎などほかのワープロソフトと相互のデータの交換が可能。そのほか、マウスの操作で直線や矢印などが作成できる、線画機能を搭載する。『Power書院 Ver.3.0』には、はがきが作成できるソフト『筆ぐるめ Ver5.0』が付属する。

『ページデザイナー』の画面例
『ページデザイナー』の画面例



『ページデザイナー』は、初心者向けのホームページ作成ソフト。155種のサンプルデータを利用して、ホームページの作成を行なう。レイアウト作業には、レイアウト用の区画を見えない表の形で定義できるテーブルタグを利用して行なう“シンプルレイアウト”モードのほか、“CSS(Cascading Style Sheet)方式”を利用する“マルチレイアウト”モードを用意している。CSS方式は、ページ上に並べる画像やテキストなどのコンテンツの位置やフォントの種類などの情報をHTMLに直接定義することで、ウェブブラウザー上でより厳密にレイアウトを再現できるというもの。このモード設定を事前に行なった上で、ユーザーは実際のページ編集作業においてHTMLを意識せず、ドラッグ&ドロップで静止画などのコンテンツをレイアウトすることができる。

*CSS方式を選択した場合、そのレイアウト情報を再現するために、同社はCSSに対応したInternet Explorer 4.0以上のブラウザーを推奨している。Internet Explorer 4.0未満、もしくは他のブラウザーで見た場合は、レイアウトが正しく表示されないことがある。ただし、CSS方式を選択しなかった場合は、ブラウザーの種類やバージョンに関わらず、レイアウトの再現が可能

画像、動画、音声などのデータは、ドラッグ&ドロップで、ページに貼り付けることができる。この貼り付けに対応するデータは、AVI/MPEG/MOVなどMPEG-4を含む7種の動画、BMP/GIF/JPEGなど8種の静止画、MP3/AIF/WAVなど10種の音声と、同社の2Dアニメーション作成ソフト『EVAアニメーター』のデータ形式であるEVA。テキストは直接入力のみ。『Power書院 Ver.3.0』や『筆ぐるめ Ver5.0』との間で、複雑なレイアウト情報を含むデータを直接やりとりすることはできない。

対応する静止画フォーマットのうちBMP/EMFなど、一般的なブラウザーで表示ができないものは“PNG(Portable Network Graphics)形式”に一括変換される。なお、あらかじめGIF/JPEGで保存された画像については、PNGに変換されない。PNG形式の画像を再現するためには、Internet Explorer 4以上、Netscape Navigator 4.04以上のブラウザーを用いる必要がある。

*PNGは、最大で48bitカラー(280兆色)の再現が可能で、可逆圧縮方式を採用する、透明属性を複数持てる、ガンマ補正のパラメータを持つといった特徴がある

作成したウェブページを実際に公開するウェブサーバーに転送するためには、FTPを利用する。FTPサーバーへのデータ送信は、あらかじめFTPサーバーの情報をページデザイナーに登録することで、メニューから直接行なうことができる。

ホームページ作成機能のほかにも、アルバム作成機能と案内状やチラシ作成機能も備えている。なお、パッケージには著作権フリーの素材として、1564種のイラストが収録されている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン