次世代のインターネット上の同期技術を開発している米FusionOne社は9日(現地時間)、7400万ドル(約85億1000万円)の増資を行なったと発表した。これは、設立当初出資した米El
Dorado Ventures社のほか、ワイヤレステレコミュニケーション関連製品を開発するフィンランドのノキア社の子会社であるNokia
Ventures社や、米スリーコム社の子会社である3Com Ventures社などの出資によるもの。今回の出資は、FusionOneを急速に成長させ、コンシューマー向けインターネット同期サービスで市場の主導権を握ることが目的という。なお、Nokia
VenturesのJohn Malloy氏がFusionOneの重役に就任することが決定した。
FusionOneが最近発表した“Internet Sync”サービスは、オフィスのPCのデータと個人の携帯電話、ホームPCおよびモバイル機器のデータとの同期を自動的にとるもので、現在ベータ版を公開中で、9月にも運用を開始するという。対応OSは、Windows
95/98/NT、Palm OSで、'99年末までにはMac OSにも対応するとしている。