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ソーワコーポレーション、ランド・マスク設計ソフト『ランドナビゲータ』を発売

1999年07月15日 00時00分更新

文● 編集部 綿貫晃

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(株)ソーワコーポレーションは、九州松下電器(株)のFA研究所と技術提携し、ランド・マスク設計ソフト『ランドナビゲータ』を発表した。これは、プリント基板における表面実装部品(SMD)のランド・マスクを設計するためのソフト。ランドナビゲータは、部品ごとに最適なランドやマスクの寸法を自動的に計算することで、工数の短縮と不良率の低減を可能にするという。

ランドナビゲータの画面イメージ
ランドナビゲータの画面イメージ



従来、SMDのランドやマスク寸法の決定にあたっては、設計者の経験による部分が多く、実験や試作を繰り返す必要があるため、寸法の決定には時間を費やしていた。
ランドナビゲータでは、SMDの寸法を入力するだけで、ランド寸法やマスク開口寸法などを自動的に計算する。この計算には、FA研究所におけるSMDの実装ノウハウを電子データ化し、そのデータに基づいた最適化ルールをが応用されている。

ランドナビゲータは、チップ部品やリード部品、くぼみ電極部品、J型リード部品など、ほとんどのSMDに対応できるという。対応OSは、Windows 98/NT4.0で、価格は120万円。

同社が発売している部品形状自動生成ソフト『Parts Auto Generator』と組み合わせることによって、部品形状の生成からランド・マスク設計までの一連の作業を自動化できるという。

九州松下電器FA研究所の前田憲氏
九州松下電器FA研究所の前田憲氏



九州松下電器FA研究所の前田憲氏は、このソフトの背景について、「電器機器メーカー間の競争激化によって、電子機器セットメーカーは新製品を短期間で開発しなければならなくなった。そこで、試作作業を最低限にし、SMDを最適に実装するためのガイドラインが必要となる」

「特にランド・マスク設計に起因する試作回数や設計工程の増加が問題になることが多く、弊社でランドマスク設計のガイドラインを作成した。このガイドラインをデータ化して利用できるようにしたのが、ランドナビゲータである」と語っている。

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