9月8日から4日間、北京・中国国際展覧センターにおいて国内最大のトレードショー“中国計算機世界展覧会(China
ComputerworldExpo)”と“中国網絡展覧会(NetChina)”が同時開催された。東京ビッグサイトの全ホールに相当する広さにところに国内外からおよそ150社以上が出展し、各社自慢の商品・サービスをたっぷり披露していた。
北京・中国国際展覧センター。“中国計算機世界展覧会(China ComputerworldExpo)”と“中国網絡展覧会(NetChina)”が同時開催 |
最も注目を集めたのはルーセント・テクノロジー(Lucent Technology)社、シスコ・システムズ(Cisco
Systems)社、スリーコム(3com社)、ケーブルトロン(CableTron社)、Network
Associates社などをはじめとする米国有力ネットワーク関連企業の出展である。
米国企業の積極性が目立つが、日本勢も東洋の妖艶さで迫る |
米国の中小ベンチャー企業の専門ブースが立ち並ぶコーナーも多数展示され、米国企業の対中国市場向けの積極的な姿勢がうかがえた。
ネットワーク設備のアピールの仕方や人の熱気のさまは日本に似ている |
ルーセント社では会場内にセミナー教室を敷設し、常時1人1台のパソコンで使って最新のATM関連技術をはじめとするネットワーク技術を紹介するコーナーを開講していたが、いつも溢れんばかりの人だかりで大盛況であった。国内最大のインターネット接続会社“ChinaNet(チャイナネット)”のブースには、即時入会受付のコーナーに新規加入の希望者の列が絶えないほど、たくさんの人でごった返しだった。中国語の音声入力認識装置、ペンタッチ中国語入力装置、カーソルが自動移動できるマウスなども展示されていた。
ネットワーク講習会や周辺機器が人を引き付ける |
中国国内のコンピュータ関連産業は、軒並み上昇気運で高まっている。中国政府の発表によるとインターネット人口も100万人を超え、国内の通信インフラも急速に整備されてきている。家庭におけるパソコン普及率は、日本に比べるとまだまだ到底及ばないが、巨大のドラゴンがまさに動き出す時にきている。
Xerox、通信、電脳といった文字が街角に目立つようになってきた。バス停留所には“和光電脳”のポスターが十数枚も並んでいる |
先ごろの中米首脳会談後、これまで消極的だった両国関係が180度逆転したことを受けて、米国ハイテク企業は猛烈な勢いで中国市場を狙っている。シスコ・システムズ社では、国内有数の上海復旦大学とネットワーク技術者養成学校「Cicso網絡学院」の合弁会社を同大学内に設立し、国内の技術者育成の積極的に取り組むと発表したばかりだ。すでに国内市場の地盤を固めたMotolora社の成功に追随するかのごとく、米国ハイテク企業の鼻息の荒さが伝わってきたイベントだった。なお、中国国内の検索エンジンサイトを末尾に列挙した。