(株)日立製作所と、米ディジタル イクイップメント社(DEC)は、WindowsNT
Server上で、メインフレーム並みの基幹業務処理を可能とするソフトの共同開発を行なうことで合意した。今回の提携では、米DEC社の“Alpha”サーバーと、米インテル社製チップを搭載した日立製作所が製造しているサーバーマシンの、双方で稼働するWindowsNT用アプリケーションの開発や機能強化を行なうのが狙い。
共同開発を行なうのは、Alphaとインテルの両プラットホームを対象とした、WindowsNT
Server, Enterprise EditionのMicrosoft Cluster Serverを機能強化するソフトの開発、WindowsNT
SMPシステムのパフォーマンス向上に関する開発、日立製のジョブ管理ミドルウェアソフト『JP1』の機能強化の3点。
WindowsNT Server, Enterprise EditionのMicrosoft Cluster Serverを機能強化するソフトの開発には、管理機能、セキュリティー、パフォーマンス、スケーラビリティーの向上などが含まれ、これらのソフトは、Microsoft
Cluster Server稼働環境での互換性があるものになる。
WindowsNT SMPシステムのパフォーマンス向上に関する開発では、WindowsNTを使用した大規模SMPシステムと、さらに新しいアーキテクチャーを活用したシステムを対象とし、次期64bitシステムでのパフォーマンス向上も可能にするものになる。
日立製のジョブ管理ミドルウェアソフト『JP1』については、同製品の機能強化を行なうともに、Alphaシステム上でも稼働する『JP1』の日本での販売活動においても協力関係を強化していく。
米DECは、1月29日に米マイクロソフト社とサーバー分野での広範な業務提携を結んでいる。また、日立と米DECの提携は、3日に発表した米国での企業向けストレージ製品の開発・販売に続くものとなる。(報道局 佐藤和彦)
http://www.hitachi.co.jp/index-j.html