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[COMDEX]ユーモラスな雰囲気に包まれたビル・ゲイツ氏の特別基調講演

1997年11月17日 00時00分更新

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 COMDEX/Fall'97開幕前夜(日本時間17日正午)、米マイクロソフト社の会長兼CEOであるビル・ゲイツ氏の特別基調講演が、2時間前から人が並ぶほどの超満員となったアラジンホテルシアターで行なわれた。

 「僕がPCを好きな10の理由」。同氏のスピーチは、そんな言葉から始まった。その中からいくつかヒットコメントを紹介すると……、「僕の家はコンピューターハウスだからね。でもほとんどうまく動かないんだけどさ(笑)」。「プラグ・アンド・プレイができるのは人間とコンピューターだけだからね」。「週末には世界中の弁護士と電子メールで相談しあって48ページの法的文書を作成できるから」。「スピーチをする前に、インターネットで過去に自分が発言した内容などを調べられるから(ここで同氏の過去の講演ビデオが流れる)。いつも同じことを言っているね。インターネットで調べるまでもない」。「パワーポイントを使えば、ラルフネーダー氏(アメリカで有名な消費者運動家、いつもマイクロソフトのことを痛烈に批判している)に、僕のお気に入りのクルマ、コルベアのプレゼンができるからね」など。

 その後、海軍少佐ジム・コミンスキー氏が軍関係で実際に使われているWindowsCEのシステムを、バスケットボールプレーヤーのカリーン・アブドゥー・ジェバー氏が自身のホームページを紹介した。

 そしていよいよ今回のハイライト。ゲイツ氏が「われわれにとって、とても重要な大事件」と称する『Windows NT5.0』ベータ版の披露となった。来年初頭にリリースされるNT5.0のベータ2でサポート予定の“インテリミラー”のデモなどが行なわれた。

 その後も、フォルクスワーゲンの有名なコマーシャルのパロディーや副社長スティーブ・バルマー氏のフィルムコメントなどを交え、最後に「PCは、誇るべき、たくさんのものを持っている。そして、将来への可能性も開けていることを見せてくれた。情報ハイウェーだ、ディレクTVだと、今ある技術もプロダクツも複雑で難しすぎる。マイクロソフトは簡単で、シンプルです」と締めくくったが、ここでも、ゲイツ氏自らパロディーCMに登場するなど笑いをとり、全体的にユーモラスな基調講演となった。

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