Bruce Perens氏は自身が運営するオープンソース討論サイト「Technocrat」で、O'Reilly & Associates社長Tim O'reilly氏とのやり取りを本人の了承を得て公開した。それによると、O'Reillyは「X Books」をオープンソースにしてもよいと述べたという。
X BooksはX Window Systemについてのシリーズで、次の8冊から構成される。
- Volume 0: X Protocol Reference Manual
- Volume 1: Xlib Programming Manual
- Volume 2: Xlib Reference Manual
- Volume 3M: X Window System User's Guide
- Volume 4M: X Toolkit Intrinsics Programming Manual
- Volume 5: X Toolkit Intrinsics Reference Manual
- Volume 8: X Window System Administrator's Guide
「需要が弱まり(内容が)古くなるにつれて、これらの本をオープンソースにすることを検討している」と、Tim O'reilly氏は述べているという。これに対してBruce Perens氏は、Red Hatなどがスポンサーとなってこれらの本をメンテナンスするのはどうかとTechnocratの投稿で提案している。
O'Reilly & Associatesは、いままでに出版物をオンラインで公開したことがある。たとえば、オープンソース界の著名人がオープンソースについて書いた書籍「Open Sources」はhttp://www.oreilly.com/catalog/opensources/book/toc.html(日本語版)から読むことが可能だ。
Bruce Perens氏は「Open Source」の著者の一人として名を連ねる著名人で、フリーソフトの強力な擁護者として知られている。Debian Projectの2代目リーダーを努めていたこともあり、彼の書いた「Debian Free Software Guideline」は、Open Source Initiativeによる「Open Source Definition」(オープンソースの定義)の元となった。