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あなたの発想をズバリまとめるMac版「iMindMap」

2009年03月08日 17時00分更新

文● 小口博朗

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iMindMap 【SPEC】
開発元●英ブザンオンライン社 販売元●アルマクリエイションズ 価格●1万9800円
http://www.imindmap.jp/

対応システム●Mac OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応マシン●PowerPC G4以上またはIntel CPUを搭載したMac

【COMMENT】 価格は少々高いながらも、ブザン氏が提唱するマインドマップのルールを守った描画ができるため、初心者にこそ使ってほしい。


マインドマップ提唱者のこだわりを随所に反映

 マインドマップは、漠然とした問題やアイデアを書き出して可視化し、俯瞰→整理→再構築することで、問題の解決やアイデアの創造に役立てる思考方法。同種のソフトは多く存在しており、「Buzan's iMindMap Ver.3 日本語版 Pro for Mac」の特徴はマインドマップの提唱者であるトニー・ブザン氏が監修している点だ。

 まず目を引くのは、出発点から外側に広がっていく「ブランチ」(枝)の形状。曲線を取り入れたデザインで、分岐を繰り返すほど先端が細くなっていく。

iMindMap

「セントラルアイデア」を中心にしてマップを描いていく。複数のマップを開くと、タブ形式で表示される。また、ノートは別ウィンドウで編集する方式だ。ちなみにトニー・ブザン氏が提唱するマインドマップには、「セントラルイメージ」に3色以上を使うなど、12のルールが定められている。これらは右脳と左脳を有効的に使い、脳を活性化させることを意識しており、ルールに従わないと効果が薄れてしまうという

 形状や位置の変更には、ブランチにカーソルを合わせると現れるコントロール用ハンドルを使う。マインドマップ上に書き出した情報は、「クラウド」ツールで要点を強調したり、「矢印」ツールで離れた位置にある要素同士を関連づけられる。収録されたイメージやアイコンを張り付けて、視覚効果による意味づけも可能。外部画像も張り付けられるが、画像をプレビューしながら選択するメディアブラウザー的な機能はない。

ブランチの先端にカーソルを合わせると、中心が赤いコントロールポイントに表示される。ドラッグすれば、そこから新しいブランチを引き出せる

iMindMap

「描く」メニューの「矢印」は、離れた位置にあるブランチを破線でつなげて関連性を表現するもの(図では「社内で同様の理論を構築」と「危ない」を結んでいる赤い破線)。使用方法は選択後、先端から先端へドラッグするだけだ

 マインドマップの作成時には、キーボード操作だけでブランチを描ける「スピードマップ」モードに加え、ブランチが重ならないように配置を修正する「オートレイアウト」機能を用意しており、スピーディーに作業できる。

 本ソフトはJavaアプリケーションのため、起動が遅い、ダイアログの操作がわかりにくいといった欠点もある。また少々価格が張ることも確かだ。しかし、正しいマインドマップをMacで描けるため、本格的に取り組みたい初心者にもお勧めしたい1本だ。

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