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iPod付属や他社製のイヤホンと徹底比較!

カナル型の革命児「Apple In-Ear Headphones」を聴き比べる

2008年12月23日 12時00分更新

文● 高橋敦

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Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic

今まで高級品だったバランスド・アーマチュア方式のヘッドホンを1万円を割る価格で提供する「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」。はたしてその音質はいかに!?

Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic

Apple In-Earをマネキンに装着してみたところ

 9月の発表から少し遅れたが、アップルの新型イヤホン「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」の出荷が始まった(Apple Storeで見る)。これでアップルのiPod向け純正イヤホンは標準付属品を含めて計3モデル構成。その最上位に位置するのがこのApple In-Earだ。

 機能的には名前の通り、リモコンボタンとマイクが追加されているのが特長。リモコン操作とマイクによるボイスメモ機能は、対応するiPod(shuffle以外の現行モデル)との組み合わせで動作する。

 しかしこのApple In-Earが発表時から大きな注目を集めているのは、機能性よりもむしろ、その音質とコストパフォーマンスへの期待だ。このApple In-Earは何と9400円という価格にして、バランスド・アーマチュア方式のドライバーを左右2基ずつ搭載する「デュアルBA構成」を採用しているのである!!


BAを2基搭載で、1万円を切る価格はスゴい!

 BA方式ドライバーは近年流行の高級イヤホンで採用例が多い。一般的なダイナミック方式ドライバーと比較すると、振動パーツの質量が小さいため、入力信号に対してより敏感に反応し、繊細な音楽描写を実現するというのが特長だ。

 ただし単体でダイナミック型と比較すると、再生帯域の狭さや、特に中低域での音の厚みの不足という弱みもある。そこでハイエンドなイヤホンでは、高域側と低域側に担当を分けたBA式ユニットを2基以上搭載することでその弱点を補い、繊細な描写と広い帯域での音質の充実を両立させているのだ。

 しかし、そもそも高コストなBA式ユニットを左右各2基以上搭載するとなると、価格は当然上昇する。デュアル/トリプルBA構成は数万円クラスのイヤホンにしか採用されていなかったのである。

 それが! Apple In-Earは1万円を切る価格でデュアルドライバーを実現! いままでハイエンドイヤホンには手を出しにくかったという方でも、この価格なら求めやすいだろう。そんなわけで大注目なのである。

Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic

商品ケースはアップルらしいシンプルなデザイン

Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic

ポータブル用ケースが付属する

マイク付きリモコン

右側のケーブルには、マイク付きのリモコンを用意。音楽の再生操作(再生/一時停止/早送り/巻き戻し)はすべてのiPodで使える。ボリューム調節やボイスメモは、第4世代iPod nano、iPod classic(120GB)、第2世代iPod touchで使える

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