呑ミニケーションがつくる絆と作品!?
KENNさん(主人公ジル役)×橋本プロデューサー 対談
───いよいよ1月8日(木)から「ドルアーガの塔~the Sword of URUK~」が始まりますね。前作「ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~」の衝撃的なラストシーンから半年が経ちますが、まずは本作が始まるにあたっての感想や意気込みなどを聞かせていただけますか?
【KENNさん(ジル役)】 実時間も半年たってますし、物語の中でも半年なんですよね。
───ちょうど同じ時間進度なんですね。
【KENN】 僕はカーヤ役の折笠富美子さんと一緒にインターネットラジオ「塔聴!!ドルアーガ」をやらせていただいているんですけど、「ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~」が終わってもギクシャクした感じでしたね……あんな終わり方だから気まずくて。今では打ち解けていますけど(笑)。
───別れたけれども一緒にいなければいけないカップルのような?
【KENN】 そうですね。最初はなぜかちょっと不思議な感じがしました。2期の最初に監督さんや脚本家さんからなんとなく流れを聞いていました。「ジルはすごい落ち込んでいるところから始まるよ」って言われていたので、そこからまたどう立ち上がってやる気を出していくのかなっていうのがすごく楽しみでした。
───前作が終わってからも気持ちやテンションを保たれていました?
【KENN】 前作の最後が“もう一度上へ”っていうようなものすごいテンションで、上を見てすごい前向きに「グァー!!!」って叫んで終わったんです。だから第2期の1話の台本を頂く前まですごい気合が入っていて、第2期はどんな感じなんだろ? って思っていたら、ジルは意外とボソボソっと喋ってて、アレッ?って。意外と難しかったですね。
【橋本プロデューサー】 結局そこが一番キモで、KENNさんだけでなく、お客さんもたぶんそう感じられるんではないかと……
【KENN】 そうですね。
【橋本】 翌週から始まってもおかしくないようなあの終わり方で、すぐ始まるならそのテンションを引きずったままだったんだと思うんですね。そこの間合いを如何に外せるかというのが、最初に第2期のシナリオを始めた時のテーマでしたね。そこで脚本の賀東招二さんが現代劇風というか、月9のドラマみたいなノリを持ってきたので、「なるほど!」と。
───ジルの中では上を目指すぞって言ってから半年の間に、何か心境の変化があるわけですよね? 今後はその辺りも描かれていくのでしょうか?
【橋本】 そうですね。なんでジルが塔に登るのか? というのが、1期、2期を通して物語全体のテーマだと思うので、その辺がメインになりますね。
【KENN】 キャストが台本をもらうのは収録する何日か前だったりするので、僕らも視聴者の方と同じ気持ちなんですよね。知らないんですよ、台本をもらうまでわからない。だから、毎週毎週のワクワク感っていうか、今後どう展開していくんだろうっていうのもあるし、逆に全部教えてもらっちゃうと、新鮮な芝居ができないかな。こういうどんでん返しがあるようなお話だと。
【橋本】 KENNさんにはホントにあえて何も言ってないしね。
【KENN】 そうなんですよ。ホントに何も聞いてない(笑)!
【橋本】 まぁそれがね、逆によかった。そのおかげでなんかすごい新鮮な感じっていうか、新鮮な感じ、生な感じでやって貰えたと思うんですよね。
【KENN】 たぶん「どうして、カーヤ!」って言ったとこ、マイク割れてましたよね(笑)。
【橋本】 本当に気合入れてやってもらってて、それはすごく嬉しかったですね。 でも、2期の冒頭でその気合をどうやって外してやるかっていう……。いきなりホントダメダメなところから行こうみたいな(笑)。
───半年の間に何があったのかとても気になりますね。
【橋本】 「前作はなんだったんだ?」みたいなところがスタートです。
【KENN】 じゃあ、モンスターはほとんどいないんですか?
【橋本】 以前に登った塔に関しては、もうモンスターはいないです。
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