特色印刷を楽しみたいなら上位機種ES3がお勧め
特色を使った印刷を楽しむなら上位機種の「ES3」もお勧めだ。
特色フレームはES30は16種類だが、ES3は50種類なので選択の幅が広い。さらに付属の「SELPHY Contents Utility」を使ってMac上でフレームを追加できるのもメリットだ。
特色印刷は、はがきサイズのみに対応し、専用インクが入ったカートリッジを使用する。通常印刷より7〜8秒ほど時間がかかったが、この程度なら大量に印刷してもストレスを感じることはないだろう。金色を試したところ、光沢もよく、コーティングされるためこすれにも強かった。グリーティングカードなどに使うと効果的だ。
ただしコストは通常のカートリッジに比べるとさすがに高い。
1枚あたりの印刷コスト | |
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Lサイズ(50枚パック) | 35円 |
Lサイズ(50枚2個パック) | 25円 |
カードサイズ(25枚パック) | 42円 |
カードサイズシール(25枚パック) | 83.2円 |
はがきサイズ・モノクロ専用(25枚パック) | 50円 |
はがきサイズ(50枚パック) | 40円 |
はがきサイズ(100枚パック) | 35円 |
はがきサイズ・金(20枚パック) | 100円 |
はがきサイズ・銀(20枚パック) | 100円 |
なお、特色カートリッジでは「フレーム」と「スタンプ」機能しか選べず、カレンダーやMacからの印刷では利用できない。
モデル間で印刷の速度や品質は変わらないので、とりあえず写真が印刷できればいいならES30で十分だ。しかし価格差は5000円程度。特色印刷を楽しみたい人や、携帯電話から赤外線で直接印刷をする機会が多い人はES3を選ぶメリットはあるだろう。
【Conclusion】
○
コンパクトで邪魔にならないサイズと、使いやすいインターフェース。印刷の仕上がりも美しく、コーティングによる高い耐久性がある
×
前モデルとは異なりバッテリーでは使用できなくなった。上位版のES3に比べ、金・銀カートリッジを使った印刷のバリエーションが少ない
(MacPeople 2008年11月号より転載)