加速度センサーが魅力的な新型nano
——新型のiPodに話題を移しましょう。まず、第4世代iPod nanoの注目ポイントを教えてください。
エリス とても薄いアルミニウムの本体に、2インチのモニターを搭載した新デザインです。モニター部分やホイール部分も曲面に仕上がっており、つなぎ目がありません。そして、新しい機能として加速度センサーを搭載しました。このセンサーのおかげで、音楽の再生中に本体を左右に回転させるとCover Flowになります。右回転/左回転の両方に対応しているので、右利きの人も左利きの人も操作しやすいと思いますよ。また、軽くシェイクすればシャッフルモードへと切り替わって別の曲がはじまり、さらにシェイクすると曲をスキップしていけます。
——ホイールで操作以外にも、本体を回転させたり振ったりするだけで操作できるんですね。とても楽しい機能だと思います。
エリス ありがとうございます。iPod nanoには3つのゲームが入っていますが、特に「Maze」に注目してほしいと思います。これはボールをゴールまで導くゲームなのですが、操作には加速度センサーを利用しており、iPod nano本体を傾けてボールを移動させるのです。
そのほかにも、さきほど紹介した「Genius」機能を利用した「Geniusプレイリスト」を第4世代iPod nano上で作成できます。そのあとに同期すればiTunesにも登録されるので、Macとの共有も可能ですよ。
——次に、第2世代iPod touchはどのようにかわったのでしょう。
エリス 外見の変化は、丸みを帯びた金属ボディーです。こちらも3.5インチのモニターと段差がなく、手になじみます。サイドに音量コントロールを備えた点もこのモデルの新しいところです。外見以外では、友人同士で聞くときなどに重宝する、内蔵のモノラル・スピーカーを搭載しました。
——第4世代iPod nanoとは違い、大きな変化はなくとも細かい変更は加えられているのですね。
エリス もともとiPod touchは加速度センサーを搭載しており、App Storeでは、加速度センサーを利用したゲームが多数販売されています。とてもユニークなものが多いので、ぜひ試してみてください。もちろん、「Geniusプレイリスト」の作成も可能です。
——iPhoneのようにカメラを搭載すると考えていたユーザーが多いようですが、今回は見送られましたね。
エリス iPhoneとiPod touchはまったく別のコンセプトの製品です。iPhoneにあるからといってiPod touchにその機能が実装されるわけではありません。iPod touchはカメラがなくとも十分にエンターテイメントな端末だと考えています。
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