テレビの傍らに置く、情報ディスプレー
1980年代末から1990年代にかけて、パソコン少年だった読者なら「Bio_100%」という名前にピンと来るはずだ。
パソコン通信を舞台に、さまざまなフリーソフトを作り続けていたゲーム制作集団、それがBio_100%。その中心人物のひとりが、altyこと森 栄樹氏だ。その後、マイクロソフトでDirectXのエヴァンジェリストやドワンゴの代表取締役副社長などとして活躍。現在はアノドスの代表取締役社長として、今までにない情報機器の試作を行なっている。
アノドスが最近発表したのが、FEDを利用したネット接続型の電光掲示板「ANOBAR」だ。テレビの脇に置けるコンパクトな本体に、ネットから取得したいろいろなコンテンツ(主にRSSのテキスト情報)が流れる。ブログサイトなどエッジな層が反応した。
インターネット=パソコンで見るものという常識はすでに過去のものとなった。同時に「ネットは前のめり」「テレビは受け身」というこれまでのスタイルにも変化が見られる。
ANOBARは、いわば受け身のネット端末だ。瀟洒なリビングにさりげなく置かれたディスプレーに、どんどん流れていく文字。ユーザーはそこから情報をつまみ食いする。
アノドスの森 栄樹氏に、ANOBARについて聞いた。