コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術
カット#04 キャッチを入れてレイヤー嬢のハートをキャッチ!
2008年07月29日 21時00分更新
ストロボブラケットで目立て!
いかん!いかん! なんだか回を追うごとに真面目な記事になってしまった! というわけで、本題の「カメラ小僧に負けない」最大の武器をここで紹介しよう。
それがストロボブラケットとストロボ用のエクステンションコードである!
ストロボブラケットは、アルミ製のものからカーボン製のものまで多種多様。またメーカー純正の高額なものから、サードパーティー製の安いものまである。どれを選んでもかまわないが、ポイントは2つ!
1)縦位置の構え方でカメラの右左どちらにストロボをつけるかが決まる
2)実際にカメラとストロボを持参してブラケットを選ぶ
ストロボブラケットの多くは、左右どちらにも付けられてるようになっているが、モノによってはカメラの右側固定だったり、左側固定だったりする場合がある。
縦位置で撮影するときシャッターを下にする場合は、カメラの左側ストロボが来るようにしよう。逆にシャッターを上にする場合は、カメラの右側に来るようにする。
キャッチを入れる程度の弱いストロボ光であれば、さほど問題がない(バストアップなどで近づくと目立ってしまうが……)が、ストロボは人物の頭側に来るようにしないと、妙な影ができてしまうことに注意して欲しい。たとえばシャッターを上に構えて、人物の足側からストロボを発光させると、顔の下から上にかけて光がまわる。こうなると肝試しで懐中電灯を顔の下から照らしたような絵になってしまうのだ。
また同様の理由で、ストロボブラケットにストロボを付けた状態で横位置の写真を撮影すると、これまた妙な影ができる。顔の右(もしくは左)からストロボを発光するので、鼻の影が頬に落ちてしまうのだ。ただこれもキャッチを入れる程度の弱い発光であれば、さほど気にならないだろう(こちらもバストアップなどでは、ストロボを弱くしても影が落ちてしまう)。
横位置で撮影するときは、カメラ本体のシューにストロボを接続するのがいちばんいい。
そして第2のポイント。ブラケットを購入する際は、カメラとストロボを持参して、大きさをチェックすること。ただ、
ビッタリの大きさじゃダメ!
カメラの横には、バッテリやCFを格納するためのフタがある。これらの出し入れの妨げにならないように、カメラとストロボの間には隙間を作っておこう。
なお工作に自信のある読者は、ストロボブラケットの取り付け穴を自分で開けたり、シャッター回りの操作がしやすいように、ブラケットを金ヤスリで削ってもいい。使い込んでる感じが出て、他のカメラ小僧を威圧できるぞ!
なお三脚の取り付け穴は、インチネジとなっているので、ネジ切り(タップ)は1/4インチの20山(“1/4-20”と表記されている)だ。ピッチ(ネジ山の間隔)の細かい28山もあるので要注意! 近所のDIY店になければ、秋葉原の千石電商で入手可能だ(笑)。
ストロボブラケットへの取り付けは、次のようにするだけ。
これでOKだ。
どうだろう? これがカメラ小僧のフルスペック仕様だ。ボディー単体を比べると、物凄く厳つくなっているのが分かるだろう。
ちなみに重量もかなり厳つくなっており、本体+レンズで1.3kgのカメラが、フル装備でバッテリグリップにバッテリを2本、ストロボに単3乾電池を4本入れた総重量は2.4kg!
一日中、新巻シャケを持ってウロついてるようなモンだ!
なに分かりにくい? じゃぁ手近なバルクのハードディスクにして、5台分である! んなモンを一日中持ってコスプレを撮影すると、まず腕は筋肉痛。撮影前にまず腕の筋力アップが必要だ。
連写でレイヤーさんの視線を奪う!
カット01のムービーでも紹介した通り、ストロボの連写は囲み撮影でモノを言う。レイヤーさんの周りには、何十人ものカメラ小僧が集まり、「すいませーん!こちらもお願いします!」「お願いしまーす!」という魂の叫びが飛び交う。それに気づき、実行委員会のカウントダウンがはじまると大変だ! なんとかカウントダウン中に振り向いてもらおうと、こちらも大声で「お願いしまーす!」と叫んでみても、その声はなかなかレイヤーさんに届かない。
こんなときは、
ストロボ光の連写&手を挙げるなどでとにかく目立て!
ストロボの光量は1/16や1/32まで落として連写性を重視。カメラは、ストロボのシンクロスピードに制限されるので、シャッタースピード優先で1/125~1/200秒あたりがいいだろう。また画質もフルサイズの高精細モードだと、データのサイズが大きくなりバッファからCFに転送される時間が長くなるため、ワンサイズ小さめにしたり画質を落としたりして、連写性能を確保しておこう。
さらに人垣が何重にもなっていて、レイヤーさんとの距離が離れている場合は、ディフューザーを外そう。ディフューザーは柔らかい光になる反面、光量が少なくなくからだ。
この状態で、声をかけ、手を挙げ、3枚連写しては一旦時間をおいて、バッファのメモリをCFに書き込ませる。これを繰り返す。シャッターを切りっぱなしだと、レイヤーさんが振り向いてくれたとき、バッファが満杯でシャッターが切れなくなってしまうことのないように! レイヤーさんの視線を貰ったら、カウントダウンが終わる前までに、シャッターを切りまくるといい。
(次ページへ続く)
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