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Vistaの「exFAT」を内蔵HDDでムリヤリ使ってみた

2008年06月28日 13時00分更新

文● 柳谷智宣 アバンギャルド

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exFATは内蔵HDDとして認識されるのか?

 それでは実験開始だ。まずは内蔵HDDをUSB 2.0対応のSATA→USBアダプターに接続して、exFATでフォーマットする。もちろん、VistaはSP1でなければならない。

 エクスプローラからアダプター経由で接続したHDDを右クリックして、「フォーマット」を選択。ファイルシステムのメニューに「exFAT」があるので、これを選択する。フォーマットの手順はFAT32やNTFSと変わらない。

exFATでフォーマットしたHDDのプロパティ画面exFATでフォーマットしたHDDのプロパティ画面。ファイルシステムのところに、「exFAT」と表示されている

 ちなみに、250GBのHDDをexFATでフォーマットするのにかかった時間は140分と、USB接続でNTFSフォーマットをおこなった時間とほぼ同じ。SATA接続でNTFSフォーマットをした場合は120分だった。

 exFATのフォーマットが完了したら、アダプターからHDDを外して、SATA接続でパソコンに接続してみる。BIOSでは普通にHDDを認識し、Vistaが起動する。エクスプローラを開いてみると……あっけなくドライブのアイコンが表示された。プロパティを開いてみても、正しくexFATと認識している。まずは問題なく利用できるようだ。


データ転送速度はほぼ互角

 まずはNTFSでフォーマットした際と、プロパティ画面を比べてみた。確保されている容量は、ほぼ同じで232GB。厳密にはNTFSのほうが10MBほど多い。なおexFATのボリュームには、セキュリティー設定やクォータといった、NTFS固有の機能に関するタブはない。exFAT自体は機能の拡張性にも考慮して設計されているとのことなので、単純にVista SP1では、exFATでこれらの機能がサポートされていないだけだろう。

exFATでのHDDのプロパティ画面 NTFSでのHDDのプロパティ画面
exFATでのHDDのプロパティ画面NTFSでのHDDのプロパティ画面

 続いて、ストレージの速度を測定する「CrystalDiskMark」で、ベンチマークを取ってみた。結果はグラフ1のとおり。

exFAT HDDの測定結果 NTFS HDDの測定結果
exFAT HDDの測定結果NTFS HDDの測定結果
exFAT HDDとNTFS HDDの読み書き速度比較
グラフ1 exFAT HDDとNTFS HDDの読み書き速度比較

 結果を見ると、シーケンシャルライトと、512KBのランダムリード/ライトでは、exFATの結果がNTFSをやや上回っている。シーケンシャルライトと4KBのランダムリード/ライトでは、NTFSがやや優勢だ。

 これは、アロケーションユニット(クラスタ)サイズが関係していると思われる。アロケーションユニットとは、データを書き込む際の最小単位のこと。このサイズ以下のデータを書き込んでも、実際の書き込みの際には最小単位の容量を使う。つまり、アロケーションユニットサイズが小さければ、ストレージ容量を有効に使えるが、アクセスが遅くなるデメリットがある。一方アロケーションユニットサイズを大きくすると、小さなファイルが大量にある場合、ストレージ容量を無駄に消費してしまうのだ。

 250GBのHDDの場合、アロケーションユニットサイズの初期設定はNTFSが4KB、exFATは128KBとなっていた。そのため、exFATのほうがやや高速な結果になっているのだろう。反面、4KBのデータを扱う場合は、アロケーションユニットサイズが4KBのNTFSのほうが効率的にアクセスできるようだ。

 とはいえ、テストの結果は誤差範囲と言ってもいいほどの差しかない。基本的には、exFATもNTFSと読み書き速度は同じと考えていいだろう。

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