ウエスタンデジタルジャパン(株)は28日、新宿のヒルトン東京にて記者発表を開催し、外付けハードディスクの新製品としてデスクトップ向け「My Book」シリーズ4製品とモバイル向け「My Passport」シリーズ3製品の計7製品を5月下旬より順次発売すると発表した。
記者発表の冒頭、同社代表取締役社長の金森 苧氏が登壇。ハードディスク業界全体について「当初、ハードディスクメーカーは70社以上が存在していたが、撤退、消滅、買収などによって現在では5社程度にまで縮小してしまった」と振り返った。一方、同社については「1988年のハードディスク事業開始以来、それに関連した買収劇とは一線を画す立場を保ち、一環したポリシーに基づいて製造・開発を行ってきた」と、他社との状況の違いをアピールした。
続けて、国内外における同社シェアの推移を発表。デスクトップ/ノート向けハードディスクドライブ供給において、いずれも第2位と好調であることを説明し、その上で各市場でのシェア第1位獲得に向けて、引き金となる今回の外付けハードディスクの新ラインアップに期待を寄せた。
インターフェースごとにラインアップを用意
「My Book」シリーズは、3.5インチハードディスクを内蔵するデスクトップ向けの据え置きタイプ。今回発表された製品は、インターフェースにUSB 2.0を備える「Essential Edition」、USB 2.0/eSATA/FireWire 400を備える「Home Edition」、USB 2.0/eSATA/FireWire 400/同 800を備える「Studio Edition」、「Studio Edition」のデュアルドライブバージョンでRAID 0/1に対応する「Studio Edition II」の計4機種。価格はオープンプライスだ。
いずれも対応システムはMac OS 10.4.8以上、Windows Vista/XP/2000。サイズは幅54×奥行き137×高さ166mmで、重量は1.17kg。「Home Edition」「Studio Edition」「同II」については、全容量に対する使用容量の割合をメーターで確認できるLEDゲージを備えている。なお「Studio Edition」「同II」はMac向けにHFS Plusフォーマットで出荷される。
各製品の発売時期と実売価格は以下のとおり。
- Essential Edition
- 1TB:3万円前後、500GB:1万6000円前後
- Home Edition
- 1TB:3万8000円前後、500GB:1万9000円前後
- Studio Edition
- 1TB:4万円前後、500GB:2万4000円前後
- Studio Edition II(6月中旬発売)
- 2TB:実売価格未定
「My Passport」シリーズは、2.5インチハードディスクを内蔵するノート向けのポータブルタイプ。今回発表された製品は、インターフェースにUSB 2.0を備える「Essential」、USB 2.0を備え、ケースに柔らかいタッチ感が特徴の素材を採用するほかリモートアクセスソフトなどが付属する「Elite」、USB 2.0/FireWire 400を備える「Studio」の計3機種。価格はいずれもオープンプライスだ。
「Essential」の対応システムは、Mac OS X10.4.8以上、Windows Vista/XP/2000。Eliteの対応システムはMac OS X10.4.10以上、Windows Vista/XP/2000。Studioの対応システムはMac OS X10.4.11、Mac OS X10.5.2以上、Windows Vista/XP/2000。「Studio」はMac向けにHFS Plusフォーマットで出荷される。
各製品の発売時期と実売価格は以下のとおり。
- Essential
- 320GB:2万3000円前後、250GB:1万7000円前後、160GB:1万3000円前後
- Elite(7月上旬発売)
- 320GB:実売価格未定
- Studio(6月中旬発売)
- 320GB:実売価格未定