桜の舞うこの季節、異動や転職などで職場環境が変わり、外出が多くなる人もいるだろう。そして「私にはモバイルノートパソコンが必要だ!」と感じる瞬間がやってくるのだ。今、レノボ・ジャパン(株)の薄型モバイルノート「ThinkPad X300」が話題になっているが、極薄ノートといえば(株)東芝の「dynabook SS RX1」も魅力的。価格帯も近いので、どちらがいいのか迷う人も多いだろう。そこで、両者を比較してみた。
こだわる人のツール「ThinkPad X300」
ASCII.jpではもう、語りつくした感のあるThinkPad X300(下記の関連記事参照)。最大の特徴はその頑丈な質感と使い心地だろう。13.3インチの(薄型モバイルを追求した製品にしては)大画面なディスプレーと強化フレーム「RollCage」で高められた本体の堅牢性は、まさに至高のモバイルパソコンと言っていい。
昔ほど(会議で人が集まると、右も左も真っ黒いノートが並んでいた時代もあり……)ではないにしても、今だに当編集部内にThinkPadユーザーは多い。日夜テキストと葛藤するプロのツールとして認知されてきた。そんなThinkPadイズムを正当に受け継いでいるのがX300である。
世界初の128GB SSDを搭載した「dynabook SS RX1」
昨年6月に世界最薄・最軽量としてセンセーショナルなデビューを飾った東芝のdynabook SS RX1。見た目以上に軽い本体と、極薄の液晶ディスプレーが印象的だが、薄さからは考えられない堅牢性を重視した設計も特徴である。デビュー以来、若干のスペックアップは図られているが、基本的な仕様は同じだ。
今年3月に発表された新機種では世界で初めて128GBという大容量のSSDを搭載している。モバイルノートの平均的なHDD容量が80GBまたは120GBであることを考えると容量的にも十分だろう。東芝の技術の粋を極めた最先端のノートである。
なお、RX1にはauの3G通信モジュールを内蔵するモデルもあるが、SSDと通信モジュールを両方内蔵するモデルはラインアップに存在しない。同社によれば、両方を搭載することは技術的には可能だが、コストが跳ね上がってしまうため今回の製品化では見送ったのだそうだ。