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大阪と沖縄のチームがグランプリを獲得

電脳高校生がぶつかり合う!「パソコン甲子園2007」開催

2007年11月14日 12時30分更新

文● 編集部 広田稔

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 「甲子園」といえば、夏の高校野球全国大会を思い浮かべる人が多いだろうが、実は秋にも開かれているのをご存知だろうか? 秋の甲子園は、電脳世界を舞台に、高校生/高等専門学校生がプログラミングやコンテンツ作成の腕を競い合うという、ASCII.jpの読者になじみ深いイベントだ。


今年も「秋の甲子園」がやってきた


会津大学

会場は、福島県・会津若松市にある会津大学

 福島県や会津大学などが主催する「第5回全国高等学校パソコンコンクール」、通称「パソコン甲子園2007」が10、11日に福島県会津若松市にて開催された。

 大会は、プログラムの腕を競う「プログラミング部門」、動画コンテンツを作ってプレゼンテーションする「デジタルコンテンツ部門」、1枚のCGを作って大会運営委員会に送る「いちまいの絵CG部門」の3部門が開かれる。

 これらのうちプログラミング部門とデジタルコンテンツ部門は、事前に予選を行ない、本戦に勝ち進んだチーム(2名1チーム)が優勝を目指して戦うという形式だ(いちまいの絵CG部門の審査は1度のみ)。今年の応募数はプログラミング部門が342チーム、デジタルコンテンツ部門が104チームだった。このうち決勝に進めたのはプログラミング部門が25チーム、デジタルコンテンツ部門は15チームだ。

 10日に行なわれたプログラミング部門は、4時間の制限時間内に15問の問題に回答するプログラムを作るという競技になる。使用言語はC言語、C++、Java、Visual BASIC.NET。問題は難易度によって獲得できる点数が15〜80点と異なる。これらの問題を好きな順番で解き、合計点で最高の得点を得たチームが優勝となる(満点は500点)。

プログラミング部門

プログラミング部門の様子。25チーム50人が、4時間ぶっ続けでプログラミングを行なう

 11日のデジタルコンテンツ部門では、「夢」をテーマに動画コンテンツを作り、その内容を会場でプレゼンテーションする。作品とプレゼンテーションの両方が審査対象となり、その企画力、表現力、発想のユニークさ、芸術性などを元に上位3位を決める。

コンテンツ部門

コンテンツ部門の様子。審査員や観客を前に、自分が作った動画を見せて、プレゼンテーションを行なう

コンテンツ部門の審査員は漫画家・松本零士氏、アスキー取締役・遠藤諭、クリエイター・高木敏光氏、CGアーティスト・檜山巽さん、グレープシティ(株)アドバイザリースタッフ・矢沢久雄氏

 今回、上位と審査委員特別賞を獲得したチームは、以下のとおりだ。

プログラミング部門
高校/高等専門学校名・チーム名 得点
グランプリ 大阪府立工業高等専門学校・あたいったら最強ね 340
準グランプリ 三重県高田高等学校・貫綜縷練(かんそうるれん) 325
第3位 静岡県立浜松工業高等学校・第一種永久機関 325
矢沢久雄賞 東京都立教池袋高等学校・数理研1号
コンテンツ部門
高校/高等専門学校名・チーム名 作品名
グランプリ 沖縄工業高等専門学校・OSO 「コロタのゆめさがし」
準グランプリ 兵庫県立姫路工業高等学校・なるいも 「ねむらないアリンコが忘れたもの」
第3位 兵庫県立姫路工業高等学校・播州嬢(ばんしゅうじょう) 「夢のリアリスト」
松本零士賞 福島県立清陵情報高等学校・デコメロ 「ゆめのほし」
CG部門
高校/高等専門学校名 作品名
優秀賞 愛知工業大学名電高等学校・本野汐里さん 「夏。」
沖縄工業高等専門学校・渡嘉敷拓馬さん(2年) 「ON」

 さて、パソコンの競技というと、スポーツに比べて地味な印象を持つかもしれないが、プログラミング部門、コンテンツ部門ともに熱い戦いが繰り広げられていた。今回、特に筆者が注目したのはプログラミング部門のほうだ。


(次ページに続く)

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