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仮想化ソフト

レビュー:Parallels Desktop for Mac 3.0

2007年11月02日 22時18分更新

文● 田中俊光

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MacとWindowsのシームレスな連携を実現する高い使用感


Parallels Desktop 【SPEC】
開発元●米パラレルズ社 販売元●(株)プロトン 価格●1万5540円(パッケージ版)、1万2390円(ダウンロード版)、7800円(アップグレード版)
http://www.proton.co.jp/

対応システム●OS X 10.4.6以上 対応機種●インテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
OSの違いを忘れるくらい使いやすい「スマートセレクト」機能は秀逸。標準価格が前バージョンより3000円値下げされた点も見逃せない。


 「Parallels Desktop for Mac 3.0」はインテルMac上に仮想PC環境を構築して、各種Windowsはもちろん、UNIXやLinuxなどのゲストOSを動作させる仮想化ソフトだ。

 やはり注目すべき新機能は、3Dグラフィックのアクセラレーションのサポート。これにより、DirectX 8.1やOpenGLを利用したゲームが動作するようになった。

Parallels Desktop

内蔵メモリー2GB/Core 2 Duo 2GHzを搭載したiMacでFFベンチの動作速度を比較。ParallelsはBoot Campの約4分の1のスコアだが、これは「FinalFantasy XI」を「デフォルト状態で快適に動かせる」レベル

 ある時点で仮想マシンの状態を保存して、あとからいつでもその状態に復元できる「スナップショット」機能も魅力。

Parallels Desktop

スナップショットを撮影順にチャート化して表示する。作成後に名前やその説明を付けられるので、内容がひと目でわかる名称にしておくと便利だ

Parallelsでは複数の状態をハードディスクの容量が許す限り保存できる。システムのクリーンアップやソフトの試用など、さまざまな用途で活躍しそうだ。ただし、Boot Campボリュームには使えない。

 後述するWindowsとの連携に加えて、複数のスナップショットを保存できる点が、大きなアドバンテージといえる。


(次ページに続く)

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