このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

音楽制作ソフト

レビュー:Live 6 LE

2007年10月10日 11時14分更新

文● 祐天寺浩美

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

初心者向けといえど侮れない! 音を作り込めるDTMソフト


Live 6 LE 【SPEC】
開発元●独エイブルトン社 販売元●(株)ハイ・リゾリューション 価格●オープンプライス(実売2万3000円前後)
http://www.h-resolution. com/

対応システム●OS X 10.2.8以上 対応機種●PowerPC G3以上、またはインテルCPUを搭載したMac(PowerPC G5、インテルCPUを推奨)

【COMMENT】
エントリーユーザー向けとはいえ、上位版の「Live 6」とほぼ同等の基本機能を備えるソフト。プライスパフォーマンスも高く、音の微調整もできる。


 ループを組み合わせて曲を作る「Live 6」にエントリー版が登場した。GarageBandのようなシーケンスソフトは、一度曲を作り込んでしまうと、通常そのとおりにしかできない。しかしLiveは、曲を流しながらでもその場でアレンジできるのが特徴で、プロのDJにも人気が高い。とはいえ、独自の用語が多いので、ほかのDTMソフトに慣れている人は戸惑う部分も多い。

Live 6 LE

「アレンジメントビュー」は、左右で時間を、上下でトラックや張り付けたクリップを表示する一般的なループシーケンスソフトのインターフェースだ

 ループ素材である「クリップ」にかけられるエフェクトには、「Chorus」(音に厚みを加える)といったノーマルなものから、「Dynamic Tube」(真空管で作ったひずみを加える)など一歩進んだ効果まで用意されている。

Live 6 LE

エフェクトのパラメーターもグラフィカルで調整しやすい。ほとんどのパラメーターを変更可能なので、設定次第では特殊な音を作ることもできる

特にドラムやパーカッションの単体音源であるインストゥルメントが豊富に揃っている点は魅力的だ。

 フルバージョンの「Live 6」と比べると、入出力や最大オーディオトラック、同時に使えるエフェクトやインストゥルメントの数が少ない、映像に合わせて音楽を作成できるビデオトラックを扱えないという制限がある。とはいえ、音楽制作のみが目的のユーザーにはあまり大きな差ではない。約6万5000円というLive 6の価格との差から考えても、圧倒的なプライスパフォーマンスを誇っている。


(次ページに続く)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中