イーエントリーが新しいスタイルのオンラインDVD販売サービスを開始
ウェブで買ったDVDを手元のDVDドライブへ直接書き込むサービスが登場!
2007年08月27日 16時50分更新
イーエントリー(株)は27日、DVD-Videoタイトルをインターネットを通じて配信し、ユーザーのパソコンのDVDドライブのDVD-Rメディアに直接書き込むことができるオンラインサービス“iDVDt.com”を発表した。サービス開始は28日から(現在はベータサービスを提供中)。
本サービスでは、配信からDVD書き込みまでを(株)ウェブストリームの“DVD Toaster”という技術で実現している。この技術はHDDにイメージを保存することなく、直接オンラインでDVDメディアにデータを書き込むのが特徴。HDDにデータが残らないため、違法コピーのリスクを抑えられるという。また、DVDイメージの配信となるため、DVDのメニューや特典映像、サラウンド音声も含めたコンテンツ提供が可能であり、このあたりが動画配信サービスなどと比較した場合のアドバンテージだという。
サービスの利用には、事前にユーザーのメールアドレス登録とウェブブラウザーへのActive Xコントロールのインストールが必要となる。ユーザーはiDVDt.comのウェブサイトにアクセスし、購入したいDVDを選択、クレジット決済の後にウェブページの“DVDを焼く”ボタンをクリックすると書き込みが開始される。60分のDVDタイトルで、配信と書き込みにかかる時間は15~45分程度だという(通信状態による)。
なお、通信が途中で切断されるなど、DVDの作成完了ができなかった場合(サイト側で作成完了のログが残らなかった場合)は、ユーザーの“マイページ”から再度書き込みを行なうことができる。ただし、一度書き込んだメディアが読めなくなった場合はサポート外となる。
対応メディアはDVD-R/RWのみで、DVD+Rや2層メディアなどには対応していない。ちなみに片面2層のタイトルに関しては、2枚に切り分けるか、120分未満であれば1層に収めてしまう、という対応になる予定という。
9月に500タイトル、12月までに5000タイトルを用意する予定。当初は、グラビアアイドル作品が中心だが、今後テレビドラマなども配信予定。また、9月19日にポニーキャニオンから発売予定の大型DVDタイトル(タイトル名称は非公開)も、発売と同時に配信を行なう。価格設定は、新作の場合で2900円/1800円/1000円の3段階、旧作は1500円/1000円/700円/500円の4段階となっている。
DVDのコピーガード技術としては、一般的な“CSSキー”方式ではなく、米Macrovision社の“RipGuard-ER”“AGP”といった技術を採用。なお、プレーヤーでの再生互換性は“問題ない”という。
同社は本サービスについて、日本だけではなく海外へのコンテンツ配信も強く意識している。イーエントリーの代表取締役社長の岡部氏は「日本の優秀なコンテンツを海外に展開していきたい」と意気込みを述べた。
ウェブストリームも、すでに多くのコンテンツフォルダーと技術供与の話を進めており、今回iDVDt.comのサービス展開は“その先駆け”となる。同技術が新しいオンラインDVD通販のスタンダードになるか、注目したいサービスだ。