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新Centrino Duoアーキテクチャーを採用したパワフルQosmio

東芝、AVノートパソコン“Qosmio G40/F40”の夏モデル5製品を発表

2007年05月09日 15時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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筐体を一新した“Qosmio G40”

筐体を一新した“Qosmio G40”。こちらはHD DVD-Rドライブを内蔵する上位モデル(G40/97C)

(株)東芝は9日、本日発表された米インテル(Intel)社のノートパソコン向け新プラットフォーム“Centrino Duo”(コードネーム:Santa Rosa)(関連記事)に対応した、2007年夏モデルの新製品として、地デジ対応のAVノートパソコン“Qosmio G40”(2製品)と“Qosmio F40”(3製品)を発表した。いずれもQosmioシリーズの上位モデルに位置づけられ、G40の最上位モデルにはHD DVD-Rドライブ、そのほかの4製品はレーベル面に濃淡のあるモノクロ印刷が可能な“Labelflash(レーベルフラッシュ)”機能搭載のDVDスーパーマルチドライブ(2層記録対応)を採用する。いずれも6月1日発売予定。

掲載当初は、発売日が今月(5月)下旬とありましたが、東芝から発売日変更の知らせがあり、6月1日に変更されましたので、当該個所を変更しました。

筐体をモデルチェンジし、
AV機器らしい高級感ある操作系を実現

2トーンカラーに生まれ変わった“Qosmio G40”

2トーンカラーに生まれ変わった“Qosmio G40”。こちらはスロットイン方式のレーベルフラッシュ対応のDVDスーパーマルチドライブを内蔵するG40/95C

従来の印象を残す黒の天面

天面は従来の印象を残す黒にQosmioのロゴが光る

従来“黒の大型ワイドノート”という印象が強かったQosmio Gシリーズは、今回のG40でイメージを一新し、ベースカラーを白に、天面(液晶パネルの裏側)と額縁部分(液晶パネルの周辺部)を黒の2トーンに変更した。色だけでなく、液晶パネルとボディーの両方で部品を薄型のものに変更したりレイアウトを工夫するなどして、薄型化を図っているという。

Qosmio G40のキーボード

Qosmio G40のキーボード。青色LEDがあちこちに配置されている

また、キーボードの左右にはシルバーの丸い操作部を、キーボード奥には青色LEDによるタッチセンサー式AV機能呼び出しボタンを配置して、AV機器のような雰囲気を醸し出している。この青色LEDは、暗い部屋で映画などのDVDタイトルを楽しむ際には、かえって光が目に飛び込んでくるため、消灯することもできる。

左のボリュームつまみ

左右の大型操作ボタンがAV機器らしさを醸し出す

右のAVコントロールボタン

右のAVコントロールボタンはタッチセンサー方式

左右の操作部は、左がボリュームを変更するダイヤルに、右は新設の“AVコントロールボタン”になっている。AVコントロールボタンは、静電誘導のタッチセンサーになっており、中央から離れるほど早くカーソルが動き、中央に近づくと遅くなる。中央は押し込むと決定ボタンで、最外周には上下左右のコントロールボタン(音楽プレーヤーでは曲の頭出し/停止などが可能)となる。

このほか、全機種共通でFeliCaポートを備え、Windowsログオンやパスワード付きウェブサイトへの参加に、Suica定期券などを利用できるほか、チャージ済み金額の確認も可能。タッチパッド手前の左右ボタンの間には、ライン式指紋センサーも用意されており、こちらでセキュリティー機能として利用することもできる。

タッチセンサーのAV機能呼び出しボタン

キーボード奥にはタッチセンサーのAV機能呼び出しボタンが用意されている

指紋センサー

タッチパッドの左右ボタンの間には指紋センサー

本体スペックは、CPUにCore 2 Duo T7300-2GHz(G40/97C)もしくはT7100-1.8GHz(G40/95C)を搭載。チップセットはPM965 Expressを採用し、OSの起動時間短縮などの効果が期待されるという“インテル ターボ・メモリー”(内蔵1GBフラッシュメモリーユニット)を内蔵する。

GeForce 8600M

Qosmio G40が搭載するGeForce 8600M GT

グラフィックスは米NVIDIA社のGeForce 8600M GT(256MB)で、メインメモリーは標準でPC2-5300対応DDR2 SDRAM 1GB(512MB×2、デュアルチャネル対応)、最大4GBまで搭載可能となっている。

ストレージは、G40/97CがHDDを320GB(160GB×2)でHD DVD-Rドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)、G40/95Cは160GBとスロットイン方式のDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブを搭載する。このうち後者のDVDスーパーマルチドライブは、対応メディアを使った場合にレーベル面をモノクロ(多階調)表現で印刷する(実際にはレーザーで色素層を変化させる)“レーベルフラッシュ”機能をサポートする。同社によると、メーカー製ノートパソコンが標準搭載するのは世界初だという。

このほかのスペック、および予想実売価格は以下の通り。

Qosmio G40/97C
TV機能:地上デジタル&地上アナログチューナー(MPEG-2エンコーダー内蔵)|ディスプレー:17インチワイド 1920×1200ドット(高色純度・高輝度Clear SuperView液晶パネル、2灯式350cd/m2)|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g|バッテリー駆動時間:同社測定中|サイズ:幅約440×奥行き303×高さ45.3(最薄部38.1)mm|重量:約5.0kg|OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007、Office OneNote 2007付属
予想実売価格:43万円台半ば
Qosmio G40/95C
CPU、光ドライブとHDD以外のスペックはG40/97Cと同一
予想実売価格:30万円台半ば


サブウーハーを底面に備えたF40

Qosmio F40の底面にあるサブウーハー

Qosmio F40の底面に搭載するサブウーハー

F40も筐体が一新しているが、特に大きな違いは、底面にサブウーハーを搭載したことだ。G40はメインスピーカーが大口径のため、メインスピーカーだけで低音まで出力できるが、F40は本体の薄型化/小型化を追求したためスピーカーが小さくなっている。これを補なうためにウーハーを搭載したという。

“Qosmio F40”の黒モデル

こちらも新筐体を採用する“Qosmio F40”

“Qosmio F40”の白モデル

左の黒筐体モデル(F40/87CBL)は、液晶パネルの額縁が黒だが、この白モデル(F40/87C)はそこも白になっている

このほかG40との違いは、ターボ・メモリーを省略し、グラフィックスチップはGeForce 8400M(128MB)もしくはGM965 Expressチップセット内蔵機能(F40/85Cのみ)を採用する。光ドライブは3機種ともスロットイン方式でレーベルフラッシュ対応のDVDスーパーマルチドライブ(2層書き込み対応)となっている。

Qosmio F40の白モデルの天面

Qosmio F40の白モデルは、天面がつやのあるホワイト

F40のキーボード

F40のキーボード。G40と同じくAV機器をイメージさせる大きな操作ボタンがある

主なスペックと予想実売価格は以下の通り。

Qosmio F40/87CBL(黒筐体)、F40/87C(白筐体)
CPU:Core 2 Duo T7100-1.8GHz|メモリー:DDR2-667 1GB(512MB×2、デュアルチャネル対応)(最大4GB)|チップセット:PM965 Express|HDD:160GB|
TV機能:地上デジタル&地上アナログチューナー(MPEG-2エンコーダー内蔵)|ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット(高色純度・高輝度Clear SuperView液晶パネル、2灯式490cd/m2)|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g|バッテリー駆動時間:同社測定中|サイズ:幅約379×奥行き279×高さ45(最薄部38)mm|重量:約4.0kg|OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007、Office OneNote 2007付属
予想実売価格:25万円前後
Qosmio F40/85C
チップセット:GM965 Express|HDD:120GB
TV機能:地上デジタルチューナー|無線通信機能:IEEE 802.11b/g|バッテリー駆動時間:同社測定中|上記以外はF40/87Cと同一
予想実売価格:22万円前後

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