このページの本文へ

eラーニングはもう古い? マイクロソフトとグローバルナレッジ、Live Meetingで研修サービス

2007年04月27日 20時53分更新

文● アスキービジネス編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マイクロソフトとグローバルナレッジは、4月27日、企業向けオンライン研修サービス「V-Class」を発表した。マイクロソフトのWeb会議システム「Office Live Meeting」を利用し、グローバルナレッジの運営ノウハウを併せて提供する。サービスの提供開始は5月から。


マイクロソフトのパートナー向け研修でノウハウを蓄積


マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部マネージャーの越川慎司氏

マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部マネージャーの越川慎司氏

「eラーニングはもう古い言葉だと思う」。マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部マネージャーの越川慎司氏は、今回の「V-Class」と旧来型のeラーニングシステムとの違いについてこのように切り出した。越川氏が一般的なeラーニングを“古い”と指摘したのは、(1)費用が高すぎる、(2)一方通行なものが多い、ためだ。V-Classではこの2点をクリアしたのが特徴だという。

 V-Classは、マイクロソフトのWeb会議システム「Office Live Meeting」を利用し、講義形式のオンライン研修を実施するためのパッケージサービス。Live Meetingが持つPowerPointビューア、デスクトップ共有、投票、チャット、座席表などの機能を使い、インタラクティブな研修を行なうことができる。また、音声やスライド画像など、講義内容を記録し、後日、復習や欠席者のフォローに役立てることが可能だ。

研修中にアンケートを実施してリアルタイムに結果を集計したり、受講者から講師にチャットで質問もできる

 Live MeetingはASP型なので専用サーバなどの特別な機材が不要で「導入の敷居を下げた」(越川氏)のも特徴のひとつ。クライアント側はActive Xのコンポーネントをインストールするか、もしくはWebブラウザだけでも利用が可能で、Windowsのほか、Mac OS X(10.3)、Solaris 9などさまざまなOS環境に対応している。

 V-Classのシステム自体は先に挙げたようなLive Meetingの機能を利用したものであり、「環境さえ整えれば、Live Meetingだけで自社でも研修は実施できる」(越川氏)が、実際に大規模なオンライン研修を行なうには準備やコンテンツ管理などの運営ノウハウが必要になる。V-Classはグローバルナレッジがこうしたノウハウを提供する“支援パッケージ”であり、操作方法の説明からリハーサル、同社内のスタジオを利用した配信および当日のサポート、終了後のフォロー(レポート作成)までを行なう。グローバルナレッジ eソリューション部の黒澤慎氏は「オンライン研修を一貫してサポートすることで、教育の効率化をは図ることができる」とアピールする。

 今回のサービスに至ったのは、マイクロソフトがパートナー向けに実施しているオンライン研修の運営をグローバルナレッジに委託していたたため。この間蓄積されたノウハウをもとに、V-Classの提供に乗り出したという。すでに昨年9月からは三井情報でテストを実施し、全国900名の社員を対象としたコンプライアンス研修などに利用した実績もある。

 価格は、1回200名規模、2時間以内の研修で48万3000円から。5月7日から7月末まではキャンペーン価格として31万5000円に割り引く。年間契約やより大規模な研修については、別途相談の上対応する。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード