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困ってからでは遅い! 今すぐ始めるリスク管理

Mac OS X “Tiger” バックアップ虎の巻

2007年03月13日 05時00分更新

文● 小口博朗、編集部

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バックアップ

バックアップの“虎”になるのだ!!

面倒でなかなか実行に移せないものの、いざというときに「本当に助かった」と感じるのがバックアップ。Macのトラブルは、締め切りや納期の直前など、特に緊迫している状況にあるときほど不思議と起こるものだ。しかし、仕事上そんな言い訳はなかなか通用しない。

またバックアップは、万が一のときの“保険”という用途以外に、定期的にMac OS Xを再インストールして、使わなくなったアプリケーションの初期設定やログといった“垢”をクリーンアップするときなどにも使える(参考記事)。

今回はMacのデータをより効率的にバックアップ/復元できる方法を紹介していく。



何はともあれデータの保存先を準備


バックアップするデータの保存先としては、外付けHDDネットワークストレージCD/DVDメディアなどが考えられる。

中でも初心者にお勧めしたいのが外付けHDDだ。その理由は、データの転送速度が高速なこと、ディスク容量が大きいことなどが挙げられる。システム全体をまるごとバックアップして、いざというときに素早く復元したいといった用途では、これ以外に考えられないだろう。

例えば、Apple Storeで外付けHDDの実売価格を見ると、ディスク容量が250GBでUSB 2.0接続の製品は1万5000円前後、同容量のFireWire接続ものは1万9000円程度となっている(2007年3月中旬時点、Apple Storeで見る)。

バッファロー(株)のUSB 2.0接続HDD『HD-H250U2』とロジテック(株)のUSB 2.0/FireWire両対応HDD『LHD-ED250FU2』

ネットワークストレージは、インターネットにつながっていればすぐにバックアップを始められるという手軽さが特徴だ。また、インターネット上のサーバーに保存するため、万が一、自宅が災害に遭ってもデータを残せるというメリットもある。

書類/PIMデータ/ブックマークなど、サイズは小さいが重要なファイルをバックアップするときに利用するといい。MacユーザーならMac OS Xとの親和性の高い「iDisk」が便利。年会費9800円の統合インターネットサービス「.Mac」に加入すると利用できる(Apple Storeで見る)。

iDisk

.Macに加入するとiDiskが利用できる。内蔵/外付けHDDのようにデスクトップにボリュームをマウントして、ドラッグ&ドロップでファイルをコピーできるのが特徴だ

中身を開いたところ

iDiskを開いたところ。ディスク容量はメールの保存領域と共用で1GB。ただし、.MacはHDDに比べると転送速度が遅い

filebank

無料で利用できるオンラインストレージとしては“filebank”が有名。無料プランでは、保管スペースは100GBで、1日合計1GBまでファイルをアップロードできる

gDisk

容量2.7GBのGmailアカウントのデータ保存容量をストレージとして利用できるようにする“gDisk”のようなオンラインウェアもある

CD-R/DVD-Rの魅力は、なんといっても導入コストが数百円で済むところ。最近のMacなら記録型のCD/DVDを標準で備えているので、メディアさえあればすぐにバックアップできる。

また、外付けHDDはクラッシュしたり誤って初期化してしまう危険性があるが、CD/DVDならそうした心配は無用だ。数百MB、数GB程度の音楽や動画ファイルを保存する用途などで役立てよう。以下、各メディアの特性を表で示してみた。

メディア名 容量 コスト 転送速度 メディアの保存性
HDD
ネットワークボリューム
CD/DVD

(次ページに続く)

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