ズームレンズキットが7万5000円!
キヤノンの一眼レフ「EOS Kiss X8i」
デジカメ市場ではミラーレス一眼が大人気ではあるが、キヤノンのデジタル一眼レフは元気だ。同社のホームページの一眼レフの箇所を見ても14機種もラインナップされている。
中には型落ちして在庫のみのもありそうだが、それでも多くのデジイチをラインナップしている。その中でもエントリーモデルが6機種と多く迷いがちだが、おすすめは「EOS Kiss X 8i」だ。
同時に発表された「EOS 8000D」と基本性能はほぼ同じで、違いはサブ電子ダイヤルや上面の情報表示をする液晶パネルの有/無くらい。
8000Dの標準ズームキットは「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」付きで最安が約9万円。Kiss X 8iの標準ズームキットは「EF-S18-55 IS STM」付きで最安が約7万5000円。レンズが違うので比較するには難しいが、これで価格差は約1万5000円、この差は考え方次第だろう。
一眼レフでの重要なポイントがAF性能で、今までのKissシリーズでは測距ポイントが9点と少なかったが、Kiss X 8iではオールクロス19点のAFセンサーを備えている。配置に関してはちょっと中央部に集中している感じはあるが実用性は十分だ。
ミラーレスのAF速度が速くなったとしても、動きまわる子供や動物を撮るにはちょっと不満が残る。しかし、一眼レフならかなりの精度と速度で撮影が可能だ。
それに光学ファインダーを覗いて撮る動作はいかにも写真を撮っている雰囲気があり、気分もいい。
撮像素子は約2420万画素の「ハイブリッドCMOS AF III」を採用。「デュアルピクセルCMOS」ではなく、動画撮影時やライブビューでのAF速度は高速に動作するミラーレスほどではない。
それでも、今回使った感じでは実用性は十分と感じられた。フルHDでの動画撮影もこなせるのはいい。
また無線LANやNFCを備えているので、スマホとの連携や画像転送も簡単にできる点も見逃せない。
本体サイズは幅131.9×奥行き約77.8×高さ100.7mm、重量はバッテリーとメディア込みで約555g。取り回しのしやすさも魅力だ。