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一作目と二作目の魅力をまとめてチェック!

RPGで「モンハン」の世界が楽しめる!『モンスターハンターストーリーズ1&2』の魅力についてメールでインタビュー

2024年05月21日 15時00分更新

文● ミヤザキ/ASCII

 今注目の最新ゲームの開発者やプロデューサーにメールでインタビューする連載企画の第11回目は、2024年6月14日に発売予定となるカプコンの『モンスターハンターストーリーズ』[Nintendo Switch/PlayStation 4/PC(Steam)]と『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』(PlayStation 4)をピックアップ!

 本シリーズは、「モンスターハンター」のRPGとして展開している作品群。『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』はすでにNintendo SwtichとPC(Steam)で発売済み。

 なお、今回お答えいただいたのは、『モンスターハンター ストーリーズ』の現行機移植および『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』PS4版のプロデューサーを務める秋良 揮大氏だ。

 ASCII GAMESでは本作のレビューも掲載しているので、あわせてチェックしてほしい。

●タマゴ集めのトリコに!?『モンスターハンターストーリーズ』はやり込み要素も深い!【ゲームレビュー】

フルボイスになり、より感情移入がしやすく!

――『モンスターハンターストーリーズ』で特に注目してほしいポイントを教えてください。

秋良 揮大氏(以下、敬称略):相手モンスターの特徴から攻撃内容を予測し、それに対して弱点を突くアクション版「モンスターハンター」の駆け引きをうまく再現したコマンドバトルシステムと、モンスターを仲間にして自分好みに育成できるシステム、RPGにはとても重要な要素である本格的なシナリオ、これらが絶妙に融合してユニークなゲーム体験を実現した作品です。

 今回の移植で最も大きな追加はフルボイスになったことです。ニンテンドー3DS版やスマートフォン版よりも感情移入しやすくなり、本作のストーリーを深く楽しんでいただけると思います。

 ミュージアムでは200点以上の設定資料・デザイン画は開発の裏側が見れますし、開発者コメントによって当時どのように考えてデザインしていたかなどを伺い知ることができるようになっています。採用されなかったキャラクターデザインなども収録されていますので、そのあたりも楽しみのひとつではないでしょうか。

 BGMを聴ける機能も備わっていますので、ぜひお楽しみいただければと思います。メインテーマ「風の絆」はとても良い曲なのでぜひ聞いてみてください!

 そのほか、コンソール向けへのUI再構築やグラフィックのリファインなど、遊びやすくする工夫もされています。

――本作は主にどのような層に遊んでもらいたいですか?

秋良:「モンスターハンター」シリーズに興味はあるけどアクションゲームが苦手な方、RPGが好き(特にコマンドバトルRPG)な方、育成要素が好きな方をはじめ幅広いプレイヤーの皆さんにお楽しみいただければと思っています。

――全体のボリュームはどのくらいなのでしょうか?

秋良:シナリオやシステムなど、ゲーム内容は原作と変わらないためクリアまで30~40時間程度ですが、クリア後もエンドコンテンツがあり、引き続きオトモンの育成・厳選が楽しめるため、数百時間遊んでいただくこともできます。

――アクションゲームの「モンスターハンター」をRPGにするにあたり最も苦労したところは?

秋良:出来てしまうと当たり前のゲームに思えてしまうのですが、そもそもこのゲームをRPGとして制作することや、ライダーという世界観を構築するといった、ゼロイチの部分が一番苦労したと思います。

 元となる作品(アクション版「モンスターハンター」)がある分、アイデアのきっかけやデザインで困らない部分と、逆にその世界観を守らないといけない部分(例えば、対戦するとしてもライダー同士が攻撃してはいけないなどの制約)もありました。

――バトルの基本「3すくみ」について、読み合いに勝つコツは?

秋良:モンスターごとに、3すくみの「パワー・スピード・テクニック」のうちどれを出し易いかの「クセ」があります。まずはそれを知っていくのがコツです。

 初めて遭遇するモンスターは、見た目から推測したり、アクション版モンスターハンターを遊んだことがあるプレイヤーの皆さんは自分の経験を元に推測してみてください。怒り状態になると「クセ」が変化するモンスターもいますので、モンスターの状態をよく観察してみてください!

――フルボイス化がリマスターの目玉だと思いますが、収録中のエピソードや作中の特に意識してほしいセリフなどがあれば教えてください。

秋良:声優の皆さんが8年ぶりだと感じさせないくらいキャラクターを覚えてくださっていて、キャラ合わせは一切問題なく進行できました。原作時はモンハン語で収録したので、今回日本語フルボイスということで、むしろ感情表現はしやすく、キャラクターの魅力をより引き出せていると思います。

 また、フルボイスにしたためにセリフが無い表情一つ一つが気になりはじめ、結果膨大なシーンのアドリブボイスも収録しました。声優の皆さんも含めスタッフも「このゲームを今も好きでいてくれる人たちが喜んでくれるものを届けたい」という一心でやり遂げることができたと思います。

 一度遊んだ皆さんもまた感動できると思いますので、ぜひ遊んでみてください。

――本作はSteamでも発売されますが、コンシューマー版との違いがあれば教えてください。また、Steam Deckには対応していますか?

秋良:Steam版『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』に準拠しています。フレームレートはオプションで変更でき、最高で144FPSを選択できます。

 Steam Deckについてですが、『モンスターハンター ストーリーズ』は発売時から「確認済み」のステータスとなる予定で、『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』は現在「プレイ可能」ステータスですが、将来的に「確認済み」となるよう努力しています。

 これらの予定はValve社の対応により変更になる可能性があります。

――PCでのプレイについて、実は推奨環境で公開している以上に、CPUとGPUどのメーカー製の方が快適に遊べるとか、ヘッドセットやマウスなど、この周辺機器があるとよりゲームが楽しめる、といったワンポイントアドバイスなど、何かありましたら教えてください。

秋良:ハードウェアスペックによっては高FPSが実現できること以外には特別な機能はございません。

――『モンスターハンターストーリーズ』について、読者へメッセージをお願いします。

秋良:『モンスターハンター ストーリーズ』シリーズは、アクションゲームが苦手な方でも「モンスターハンター」の世界を楽しんでいただけるよう制作されたRPGです。本作はその第一作で、シリーズの原点となる物語です。

 過去に本作を遊んだプレイヤーの皆さんもフルボイス化やミュージアムでもう一度楽しんでいただけますし、もちろん「モンスターハンター」プレイヤーの皆さんも存分に楽しんでいただけるようになっていますのでぜひプレイしてみてください。

 「モンスターハンター」にまだ触れたことが無いプレイヤーの皆さんも本作をきっかけに「モンスターハンター」を好きになってもらえると嬉しいです!

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