有機EL搭載&真のプロ仕様になったiPad Proに、Apple PencilもProに進化! 春のiPad祭り特集 第12回
新iPad AirとiPad Pro 買い物徹底攻略ガイド! 注目すべきポイントはどこ?
2024年05月10日 07時00分更新
やはり衝撃的だったiPad Proの「有機EL高画質」
iPadシリーズ史上初めて有機ELを採用したiPad Proの高画質は、大きな魅力です。2層構造の「タンデムOLEDテクノロジー」を採用するUltra Retina XDRディスプレイを、13インチだけでなく11インチのiPad Proも搭載しています。前世代では大きな12.9インチの方だけがXDR(HDR)画質のLiquid Retina XDRディスプレイでした。従来11インチのiPad Proユーザーは、有機ELの特長を活かした明暗メリハリと、色鮮やかな映像を目の当たりにしたら少なからぬ衝撃を受けると思います。
iPad Airは液晶方式のLiquid Retinaディスプレイです。やはり注目すべきは、iPad Airのラインナップに初めて加わった13インチのモデルです。11インチよりもスクリーンの表示エリアが30%も広いため、手書きでノートをまとめたりイラストを描く用途に快適さが実感できると思います。
iPad Airで、映画や音楽などエンターテインメントを楽しむ場合も同様です。13インチのiPad Airは内蔵スピーカーの音質が、11インチよりも横向きスピーカーで出せる低音が13インチは約2倍パワフルです。画面の広さと相まって、いっそうリアルな没入感が楽しめると思います。
イラストレーターにNano-textureディスプレイガラスは必要?
iPadシリーズをイラスト制作に活用するクリエイターも増えています。Apple Pencilの利用頻度が高い方は、これから新しいiPadシリーズの購入を検討する際に気をつけたいポイントが大きくふたつありそうです。
Apple Pencilによる「なめらかな書き味」を重視するならば、やはりディスプレイのリフレッシュレートを高めるProMotionテクノロジーが載っているiPad Proを選ぶべきです。新製品が店頭に並んだら、フリーボードやメモなどiPadOSの標準アプリで書き味を試してみることをおすすめします。
もうひとつの検討事項はiPad Proの場合、カスタムオーダーの際に1TB以上のストレージを選ぶと、同時に選択できる「Nano-textureディスプレイガラス」の必要性です。
先にApple Studio Displayなど純正の外付けディスプレイなどの機器から搭載が始まったNano-textureの技術は、ガラスパネルそのものに微細な半光沢コーティング処理を彫り込むというもの。ガラスに映り込む光を拡散させて、反射を最小限に抑える効果があります。
アップルはiPad Proを映像制作に活用するクリエイターに勧めるオプションとしてNano-textureディスプレイガラスの特徴を説明していまが、iPad Proを屋外に持ち出して使う機会が多くある方も、太陽光の映り込みが減らせる恩恵を受けられるかもしれません。
一方、Nano-textureディスプレイガラスがマットな質感に見えるので、「触れた感じもざらっとするのではないか?」と想像するかもしれません。実際には指で触れたり、Apple Pencilによる書き味は標準仕様の光沢ガラスとほぼ変わりません。アップルによると、Apple Pencilによる描画を繰り返すことでNano-texture処理のコーティングにダメージを与えることはないそうですが、長期間Apple Pencilで描き続けた場合にどうなるかは試してみないとわかりません。保護フイルムもガラスのコーティングに影響を与える恐れがあるので、基本的には使わない方が賢明です。
iPad Proのディスプレイには、標準の機能として反射防止コーティングが載っています。ならば、あとは髪のような書き味が得られるフィルムなどアクセサリーを活用する方が、イラストレーターの方には期待通りのカスタマイズができそうです。
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