大丸有の週末夜遊びスポットに突撃!「丸の内Friday Night」 第14回

一生に一度は訪れたい! ミシュラン1つ星のシチリアリストランテを丸の内で! コース11品全部見せ【前編】

文●丸の内LOVEWalker 撮影●久保田千晴

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 華の金曜日に訪れたいオススメ夜遊びスポットを丸の内初心者の「LOVE Walker」女子編集部員ラン(28)が実際に巡り現場をレポートする本連載。

 今回は、一生に一度は訪れたい、ミシュランガイドにて10年連続で星を獲得してきたシェフが手がける名店へ!

ランです♪今回はご褒美華金です♡

「時差のないシチリアのリストランテ」に大興奮!

 本日は、ここ数ヶ月お仕事を頑張ったご褒美に、会社のチームリーダーの先輩が予約してくれたお店へ行ってきました♡  場所は、東京ビル「TOKIA」1階のリストランテ「byebyeblues TOKYO」。憧れの先輩が予約してくれる店はきっと素敵なんだろうな〜と思っていましたが、開放感のある高い天井と白を基調とした想像以上の洗練された空間に驚き…! 実はここ、ミシュランガイドで10年連続、星を獲得してきた、シチリア最大の都市パレルモにある名店『byebyeblues(バイバイブルース)』の日本店。日本に居ながらシチリアのリストランテにいるかのような「夕日が沈むシチリアの海」をイメージした店内で、現地の味覚をそのまま持ってきているんだそう! シェフはパトリツィアさんという女性の方で、女性シェフならではの繊細で軽やかな料理が味わえると評判なのだとか。

シチリアの夕日が描かれたアーティストの作品が店内を彩ります

奥には個室も。壁には希少なオリーブオイルが並んでいます

 「夜はコースだけなので、先に頼んであるからね!」と小慣れた様子な先輩に惚れてしまいそうになりながら、恐る恐る着席(笑)先輩はお酒があまり強くないこともあり、今回は乾杯だけアルコールにすることに。イタリアのスプマンテで「お仕事お疲れ様〜!」と乾杯♡ 口の中でシュワシュワ弾ける泡も、今日の宴を祝福してくれているよう。一緒に出てきたのは「スフィンチョーネ」と呼ばれるピザパン。パレルモの家庭料理であるスフィンチョーネは、パン生地にトマトソースにアンチョビ、オレガノ、チーズ、パン粉を日本のピザパンの様に乗せて焼き上げるのが主流ですが、byebyebluesでは小さく食べやすいサイズを、シチリアらしく手でちぎっていただきます。ふかふかの生地に玉ねぎ、アンチョビ、オレガノを使ったトマトの甘みを引き立てるシンプルで優しい味♡

ミネラル感強くて最初の一杯に嬉しいスパークリングでした♪

シチリアだと、この3倍ぐらいの大きさで売られているんだって!

 続いて、2種類の前菜が登場。写真左は、シチリアのストリートフードである「アランチーナ」。こちらもシチリアでは拳大ぐらい程の大きさで、グリーンピースやミートソース、ハムやチーズなどが入ったストリートフードとして有名ですが、byebyebluesでは前菜として、レモンのリゾットで爽やかにいただく珍しいスタイル。パンチがあるものを想像していましたが、ふわりとレモンの香る繊細な味で驚きました!

 右側は、湯むきしたミニトマトの中にバジルとナスのピューレを詰め、自家製のアーモンドミルクと合わせた一品。上に添えられたキャビアは存在感あるものの、食べてみるとほんのり海の香りと塩気が加わる名脇役…!

徐々に五感を研ぎ澄まされていく感覚が楽しすぎる…♡

 続いて出てきたのは、赤身の割合が多く、さっぱりとした味わいで食べやすい広島県産の和牛・高原黒牛をタルタル状に仕立てた一皿。そこに塩漬のケッパー、トマト、アーモンドやラグザーノチーズなどシチリアの食材を合わせています。隣にはストラッチャテッラチーズ(ブッラータチーズの中身のようなクリーミーなテイストでした!)とバジルのジェラート、レモンジャムをお好みで。爽やかな味わいとほろ苦さ、香りなどでより一皿の印象が膨らんで、手が止まりません…!

色々な食感や味わいが混ざり合って、一口一口驚きがある!

バジルのジェラートがいい仕事してます

 続いては、「雲丹?」と名付けられたアート作品のような一皿。その名の通り見た目は「ウニ」ですが、正体はエビとイカをふんわりとした食感に仕立てた温菜! 周りの棘の部分はイカ墨を練り込んだパスタ生地で作られていて、カリッとした食感です。その下の美しい模様は、オマール海老、アサリを使った2種のソースとバジルオイル。スライスしたズッキーニと合わせて食べると、磯の香りが優しく広がる滋味深い味わいでした。

 一緒に頼んだのは甲州産のブドウを使ったジュース。琥珀色が美しく、涼しげで上品な味わいが料理にもよく合い、気に入りました♡

中は鹿児島県の高海老と呼ばれる甘みが強い海老を使用しているんだそう

透き通った、心地よい飲み心地にハマりました!リピートしたい!

 ここまでクリエイティブに富んだラインナップに圧倒されて、ただただ目を丸くするばかりでしたが、ここで小休憩。レーズンから取った自家製天然酵母のパンと、バルベーラ社・ロレンツォシリーズという世界でも最高級クラスの高品質なオリーブオイル3種類とのマリアージュを楽しみます。

 圧搾の方法が違う3種類のオリーブオイルは、1つ1つ手摘みで収穫されたオリーブをその日のうちに搾油して作ったもの。贅沢な食べ比べですが、No.1は昔の臼で轢くような製法で辛味が十分引き出されており、シャープで重ためな味わい。No.5は種を抜いて作るという新しい製法で、3つの中で一番軽やかな印象を受けました。ハンマーで叩き潰す製法を取り入れたNo.3は、バランス良くまろやか。同じオリーブオイルでもここまで違うのか・・・とオリーブオイルの奥深さに感動してしまいました!

この高級感の漂うガラス瓶も素敵…♡

オリーブオイルの品評会に参加した気分に

まだまだ続く!春のシチリアへ小旅行気分♪

 この時期に定番で出しているパスタは、シチリア本店でも30年間続くスペシャリテ。春の訪れを感じるような青々しいそら豆と、シチリアでも非常にポピュラーな食材であるウニ♡ 繊細なそら豆の味わいを最大限に引き出すため、チーズやオイル、塩も最小限にしているのだとか。シチリア本店との違いは卵黄で作ったカラスミを添えていること。日本のウニは塩気が少なく繊細すぎるため、カラスミで塩味を調整しているんだって!国ごとに違う微妙な食材の個性にも気を配る程作り込まれたパスタは、クリーミーで舌触りなめらか、春を口いっぱいに感じて思わず唸るほどの記憶に残るおいしさでした…♡

乾燥そら豆ではなくフレッシュなものを使っているのもポイントだそう

 大ボリュームのコースはまだまだ中盤戦。メインを前にして、今回は連載始まって以来の「後編」へ続きます!お楽しみに♪

【住所】東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング1階104(東京トキアビル)
【電話番号】03-6812-2131
【営業時間】11:30~15:00(LO13:00)、18:00~23:00(LO22:00) 日祝18:00~22:30(LO20:00)
【定休日】なし
【HP】https://www.byebyeblues.tokyo/

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