2050年の東京を体験しよう! 「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム

4月27日から「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラムが開幕

東京の空を「空飛ぶタクシー」で移動する未来は、いつやってくるのか? 「SusHi Tech Tokyo 2024」にそのヒントがある

文●モーダル小嶋 編集●ASCII

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SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム

■最先端のテクノロジーを体験できるイベントが開幕

 空飛ぶタクシーの車体を眺めながら、ロボットのコックピットに乗り込んで機体を操縦する……。これは2050年の未来の話ではなく、2024年の東京で“体験”できることです。

 東京都の“持続可能な新しい価値”を生み出す「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を推進する取り組みとして、4月27日、「SusHi Tech Tokyo 2024」が開催されました。

SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム

「スシ」と言いますが、あの寿司ではありません。「Sustainable High City」をぎゅっと“握って”「SusHi(スシ)」という名前になったそうです

 最先端のテクノロジーによって、世界の都市が抱える課題の解決を目指すイベント、SusHi Tech Tokyo 2024。「自然」と「便利」が融合するサステナブルな未来を、参加者が実際に触れて“体験”できる催しの「ショーケースプログラム」も実施されます。

 ショーケースプログラムは、東京ベイエリア内の4会場(日本科学未来館、シンボルプロムナード公園、海の森エリア、有明アリーナ)に分かれての開催となっています。

 SusHi Tech Tokyo 2024の開催と同時にオープンした会場が、日本科学未来館。想像力を刺激するテクノロジーやサステナブルな取り組みなど、多様な発明に出会える会場です。

■日本科学未来館で「空飛ぶタクシー」を見る

日本科学未来館

ロボットやドローンなどを展示し、なぜその発明が必要なのかという答えを発見できる会場、日本科学未来館。ちなみに「にほん」ではなく「にっぽん」と読みます

 日本科学未来館における展示の目玉の一つが、Joby Aviationが開発し、ANAがパートナーとして国内でのサービス展開を目指している「空飛ぶタクシー」の実物大モックアップです。

「空飛ぶタクシー」

米Joby Aviationによる「空飛ぶタクシー」のモックアップ

 この「空飛ぶタクシー」は、2025年に開催される「Expo2025 大阪・関西万博」の運行に向けて準備が進められています。……と聞くと、「なんだ、会期中に東京の空を飛び回るわけではないのか」と思う人もいるかもしれません。

 確かに、「空飛ぶタクシー」が実用化される未来は、今日や明日ではないようです。「自動車みたいな見た目じゃないのか」「もっとたくさん人が乗れたらいいのに」と感じる人がいたとしても不思議ではありません。

 しかし、一方で、実用化へと着実に動き出している段階であることも忘れてはいけないでしょう。現実的な未来に向けて社会実装を目指しているANAは、不動産会社とともに離発着場の開発にも動いているそうです。

 SFの世界のような「街の空を、自動車が飛び回る」世界への第一歩を知るために、まずはSusHi Tech Tokyo 2024のショーケースプログラムで「空飛ぶタクシー」の実物を見てみてはいかがでしょう。「ああ、現在はこの段階なのか」と“体験”できるはずです。

■ロボットを操縦したり、「おばけのレストラン」に行ったりできる

 他にも、日本科学未来館においては、「コックピットから自分でロボットを操縦する体験」「野菜などで作った“代替肉”を知る体験」も楽しめます。

 たとえば、ロボット「ファイバリオン」の操縦体験ができるコーナー。腕や肩の関節、手指の動きがどのように同期されるのか、シミュレーターを参照しながらリアルタイムで操縦できます。

乗用車両変形ヒューマノイド「ファイバリオン」

勇者技術研究所による乗用車両変形ヒューマノイド「ファイバリオン」

乗用車両変形ヒューマノイド「ファイバリオン」

手と腕の動きがリアルタイムにロボットに反映される操縦体験が可能

 「おばけレストラン」は、おばけの支配人が配膳してくれる料理を眺めながら、サステナブルな食材(野菜で作ったエビや肉)について学べるというコーナー。プロジェクションマッピングで料理が切り替わっていく演出を楽しみながら「未来の食」に関する解説を受けられます。

「おばけレストラン」

おばけの支配人が持続可能な食材について教えてくれる「おばけレストラン」

 なお、日本科学未来館では、発明や企業のプロセスを学べるワークショップ、学びの未来についてディスカッションするアイデア会議なども実施。子どもたちのひらめく力を育む催しも盛りだくさんとなっていますので、親子で行くのもおすすめです。

「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム
日本科学未来館 概要

【開催日程】
4月27日(土)〜5月26日(日) 10:00〜17:00
※5月7日(火)、5月14日(火)は休催

【開催会場】
日本科学未来館(東京都江東区青海2丁目3−6)
※会期中の一部日程で、近隣駅から会場へのルートを結ぶシャトルバスなどを運行予定

【会場地図】

 

【URL】
https://www.sushitechtokyo2024-sc.metro.tokyo.lg.jp/module/booth/228110/158996/

■ここには、理想の未来への「現在地」と「想像図」の両方がある

ツナグルマ

会場は、ハイテク山車「ツナグルマ」の展示や、子どもが楽しみながらテクノロジーを体験できる催しなどで盛り上がっていました

 東京を「空飛ぶタクシー」で移動する未来は、いつ頃やってくるのでしょうか。我々が当たり前のようにロボットに乗り込む未来は、すぐそこまで来ているのでしょうか。

 そんな疑問に対して、SusHi Tech Tokyo 2024のショーケースプログラムでは、「今、ここまで形になっています」という現在地と「将来、このようになっていくでしょう」という想像図の両方が提供されています。

 テクノロジーを深く知りたい人、サステナブルについて考えたい人はもちろん、「GW、とくに予定がないんだよね……」という人も楽しく未来の東京を“体験”できるショーケースプログラム。ここから、世界の都市が抱える課題を解決する第一歩を踏み出す人たちが現れるかもしれません。

「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム概要

【開催期間】
2024年4月27日(土)〜5月26日(日)

【各会場開催日程】
・日本科学未来館 4月27日(土)〜5月26日(日)
 ※5月7日(火)、5月14日(火)は休催
・シンボルプロムナード公園 5月12日(日)〜5月26日(日)
・海の森エリア 5月12日(日)〜5月21日(火)
・有明アリーナ 5月17日(金)〜5月21日(火)

SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム

【URL】
https://www.sushitechtokyo2024-sc.metro.tokyo.lg.jp