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ビジネスバッグに入るサイズ感、持ち運べる重量感

実用性能が1グレード高いのに価格はスタンダードなノートPCをレビュー「Modern 15 H C13M」シリーズ

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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 各種設定については「MSI Center」アプリが導入されている。工場出荷時の状態までリセットしたい時は「MSI Recovery」、電力/性能設定を変更したい時は「User Scenario」といったように、機能を選んでかんたんに操作を行なえる。なお、User Scenarioはデフォルトが「スマートオート」。CPU性能が欲しい時もバッテリー駆動時もおよそこのスマートオートでいい感じに調整してくれる。なんなら一部のベンチマークは「究極のパフォーマンス」プリセットよりもよいスコアだった。

設定などはMSI Centerアプリに集約されている

どのようなシーンでも最適なパフォーマンス/電力設定に切り替えてくれるスマートオート

 バッテリーはリチウムイオンで3セル、容量53.8Whとされる。バッテリー駆動時間はJEITA 2.0で最大8時間。モバイルノートPCの1DAYコンピューティングのようにバッテリー駆動に特化したものではないが、ビジネスで一般的に必要と想定されるバッテリー駆動時間は満たしていると言えるだろう。

 ほか、Modern-15-H-C13M-4374JPにはMicrosoft Office Home & Business 2021 DA版がプリインストールされている。

高性能CPUでマルチタスク時代のビジネスを快適に

 最後にベンチマークソフトを用いて、パフォーマンスの目安を提示しておこう。ここで用いたMAXO CINEBENCH R23は無料で試すことができ、UL PCMark 10、UL 3DMarkは簡易テストなら無料版でも計測できる。Intel第13世代Core Hのパフォーマンス、Modern 15 H C13Mのコスパをご確認いただきたい。

CINEBENCH R23のスコア

 CPU性能を3Dレンダリングの処理速度で計測するCINEBENCH R23。Multi Coreが13290、Single Coreが1859といったスコアだ。ノートPCながらコア数もスレッド数も多いCore i7なのでマルチスレッド(Multi Core)側のスコアは良好。ビジネスに求められるマルチタスクをこなしてくれる。

PCMark 10のスコア

 PCMark 10はアプリケーションを用いたベンチマーク。これも高スコアで高性能ノートPCと言えるパフォーマンスだ。ホーム用途のEssentialsシナリオがとくに高スコア、ビジネス用途のProductivityシナリオもまずまず高いスコアと言える。

 クリエイティブ用途のDigital Content Creationについてはスコアからも得手不得手が見える。写真補正については統合GPU機能を利用する本製品でも十分高いスコアだが、CAD/CAM、データの可視化といった本来ワークステーション向きのテストはGPU性能不足でふるわない。映像編集についてもGPU性能に左右されるところで、4K、ハデなFXといったものはGPU性能不足だが、たとえば社内ビデオのようなフルHD、かんたんな編集であれば統合GPUと強力なCPU性能でカバーできるだろう。

3DMarkのスコア

3DMarkのスコア

3DMarkのスコア

 3DMarkは3D性能用ベンチマークなので、Modern 15 H C13Mの主用途とは言えないが性能の一部として計測している。統合GPU機能を利用しているため、ゲーム性能は高いものではない。左から右にGPU負荷の軽いテストのスコアになるが、快適ラインが10000程度なので、もっとも軽量なクラスでようやく超える。息抜き程度に軽量な3Dゲームを楽しむくらいは可能だが、主なGPUの活用としてはビジネスソフトなどでのGPUアクセラレーション、映像編集ソフトでのエンコード/デコードといった分野になるだろう。

 ベンチマーク計測中の動作音については、たとえばCPU負荷が100%近くになるCINEBENCH R23や、CPU負荷GPU負荷ともに高い3DMarkの実行中はそれなりに大きくなる。もともと消費電力上限がノートPCとしては高いCore Hなので、クーラーもそれ用に設計されているので、ファンの回転数も高めだ。とはいえ、PCMark 10のように一般業務やホーム用途を想定したベンチマークではかなり静かだ。

実用性能が1グレード高いのに価格はスタンダード帯。ビジネスにも学生にもオススメ

 Modern 15 H C13Mは、スタイリッシュなビジネスノート。スリムなボディ、2kgを切る重量でモバイルも視野に入る。新しい時代のビジネススタイルに最適な1台と言えるだろう。今回はModern-15-H-C13M-4374JPを試しているが、こちらはMicrosoft OfficeプリインストールかつCPUがCore i7でも15万円弱というイチオシモデルだ。一方、Modern 15 H C13Mシリーズはおよそ10万円台に収まっており、Core i9モデル(Officeなし)も含まれる。第13世代Core HやDDR4メモリなどの採用で、シリーズ通してコスパは良好。ビジネスモデルだが、学生にも最適と思われるノートPCだ。

シリーズラインナップが豊富なので、使用目的の一台を選びやすい

 なお、MSIではキャンペーンを開催しており、お得に購入することができるのでチェックするといいだろう。「必ずもらえる3つの特典! MSIノートPCレビュー投稿キャンペーン 2024」は5月31日までの購入者が対象。特典内容や応募の締切日など詳細はリンク先の特設ページを参照してほしい。
 

MSI Modern 15 H C13Mシリーズ詳細ページ
購入する
MSIサイト

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